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2023年4月~9月に観たアート展感想
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ミュージカル「マチルダ」
原作小説が「チャーリーとチョコレート工場」の人なだけあって、ちょっと毒と皮肉が含まれた物語。「人生に理不尽を感じているなら、ちゃんと学んで行動しよう。誰も助けてなんかくれないよ」というメッセージが主軸です。
とにかく子役が天才!あれだけのセリフ覚えられて歌って踊れてすごいなあ。「ラウド」というラテンダンスのシーン「アルファベット」の歌のシーン、最後の子どもたちの「反乱」(?)のシーンなど見ごたえのある歌やダンスが印象的。大人も子どもも実力派揃いでした。
大人になって現実に疲れたハニー先生と、まだ未来があって現実という名の怪物と戦おうとしているマチルダの対比が、なんだか切なくて涙。だって私はハニー先生の目線にもうなってしまっているから…。
あなたは「大人になったら」強くなれた?
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「ワールドクラスルーム」森美術館
現代アートを国語、算数…などの科目で分けて紹介するという大人も子どもも学べるアート。キャプションの説明を読みながら考える現代アート展という感じでした。
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自然の石と人工物の鉄板とのガラス板との出会いから生まれる何か?
今、石と私は実は高い高い場所で出会っているのだな。こんにちは。人間って変なことするよね。
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「ヘザウィック・スタジオ展」森アートセンターギャラリー
建築好きな友人におすすめされて会期ギリギリに行ってきたけど、建築の概念を覆しましたね。こういう自由なことができる運と資金が羨ましい。時と場所に選ばれし人なんだろうなと思います。
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放送大学の現代アートの講座で学んだばかりなので、出会えてうれしい。
自殺の名所になっているという裏話をそのとき聞いた覚えが・・・。
「ケニー・シャーフ」草月会館
「箱庭療法」を受けた帰りに草月会館で観覧しました。キースヘリングやバスキアの時代のNYのアーティスト。若い人の反抗やパワーあっての色味や形を感じます。この展示されている場所自体も「イサム・ノグチ」の有名な石庭。水や石の配置とアートの立体的な展示方法が「静と動」という対比のようで、刺激的な作品も落ち着いて見れる空間でした。
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「プレイプレイアート展」ワタリウム美術館
ちょっと行きにくい場所にあるからか、平日だと空いていて落ち着いて見れたのが良かったです。ワタリウム美術館所有の現代アートを一挙に観れました。館内に移動できる椅子が置いてあって、それを自分の好きな作品の前に置いてゆっくり座って鑑賞できるスタイルがとても静かで気持ちよかったです。気がつけば2時間くらい、色んな作品の前でボーッとしていました。
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人間って食べることと関係ない遊びがないと生きていけない精神的な生き物なのね。
作品に込められた作者の言葉ではない心の表現を、解説書をもとに探っていく作業。
美術館は、常識以外のものが輝ける場所で好きだな。
「ディヴィッド・ホックニー展」東京都現代美術館
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人物デッサンも少ないタッチで布や髪の毛の質感。そしてモデルの性格までにじみ出ていて、その人との距離感までもタッチに残せる、巨匠のすごさを感じます。
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「被膜虚実・常設の企画展」東京都現代美術館
ディヴィッド・ホックニーと同時開催していた常設展。今回は、学芸員さんのギャラリートーク(毎日14時から)を聞きながら回りました。学芸員さんのお話が面白く作品の背景を深く知ることができるので、おすすめです。
今回たくさん展示されていた横尾忠則氏の絵は、やっぱパワーありすぎて引き込まれるし、なぜかパワーを吸い取られて疲れてしまう。魔物だ!
エネルギーバンパイアなんじゃないかな!? 石岡瑛子氏の作品と同じな感じ。すごいんだ、圧が!
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アナログのものをデジタル化したらこんなピクセルになった!?
高額取引されている作品(ということが頭によぎるw)、
現代のアートコレクターに人気の作品です。
「あ、共感とかじゃなくて」東京都現代美術館
ディビット・ホックニーと同時開催されていた現代アートの展示です。印象に残ったのは渡辺篤氏の「アイムヒアプロジェクト」。引きこもっている人たちが孤独な部屋から見た月の写真。「今もどこかで誰かがこの月を…」と想像してしまう作品です。孤独であってもそうでなくても。
渡辺氏の作品は、2017年に六本木ヒルズで「わたしの傷/あなたの傷」を観たことがあります。再生されていく心の傷が力強く生まれ変わり、傷さえも輝かせる勇気を感じた作品です。
作者は昔、引きこもっていた時代があったそうです。丁度、会場に作者御本人がいらっしゃったので「部屋から出てきてくれてありがとう。良かった、出会えて嬉しい」と、握手してもらった思い出が。孤独やコンプレックス、非常識、苦悩が、新たな力に生まれ変わるからアートが好きです。苦悩の中から外に出て作品を創造することはとても怖くて、常に自分との戦いです。大きな勇気を持って自分の弱さと向き合う強さ。
またこの美術館で再会できて「良かった、出会えて嬉しい」でした。
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「ルミネtheよしもと」
体調を崩した夫の代わりに行ってきました。そこまでお笑いに詳しいわけでもないのですが、行くと本当に面白い!人生に笑いは必要だなあと思ってしまいます。めちゃくちゃ宴会芸なのに、くまだまさし氏(写真OKでした)単純すぎて大笑い、心はもう年末!人生つらくなったらまた行く!
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「ハリーポッタースタジオツアー」豊島園
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「◯年後にできるらしいよ!」という近い未来がすぐやってくる今日このごろ。
若きお友だち(中学生)に誘われて行ってきました。これのために「ハリポタ映画を全話観る!」という夏休みの宿題が課せられ、週に2本ずつ映画を観ました。謎とアイテムと登場人物が多くて、テストが出たら中学生に負ける自信はついた。呪文が覚えられんもん。クルーシオ!(だけ覚えた)
それにしても想像以上にスタジオ広くて休憩する場所なくて、6時間くらい立ちっぱなし。丁度真ん中にインターバルのようにレストランがあるけど、疲れて判断力が鈍り、まんまと3千円近くするご飯を食べた。ここに入るとお金に羽が入る呪文をかけられるらしい。いつの間に…!?(入り口からだと思うが)その後も、動画とか写真(ワンセット5000円くらいする)も買った。おかしい、魔法が解けない!(が、お金は溶ける)。
みんな魔法の杖に魔術学校の制服で来ている人が多いよ。マグルのおばさんは「印税すごくていいなあ」と考えるのでした。
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「ナラッキー chim↑pom」新宿・玉城ビル
社会派のメッセージをギリギリアート!?という線で攻めてくるアート集団「Chim↑Pom」。私の中のイメージは、陽キャなアート集団です。
今回は、歌舞伎町の廃墟ビルを舞台にビル全体を使ったアートイベントを開催しました。ストリート系アートが好きそうな若い人が多かったです。
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が、私はこの雰囲気が怖くて無理なので大人しく昼間に行きました。
というわけで、私の放送大学の夏休みももうすぐ終わりです。今年の残り3ヶ月も何か美術館行けたら良いな。学割ありがたい!
というかミュージカル一本しか観ていないので、もう一本くらい観たいところ!しかし最近17000円とお高いので勇気がいりますね。ではまた。