「目の前の桜がきれいすぎて、いま僕はここを動けない」を理由にミーティングをキャンセルすることについてなど
清澄白河にある、ブルーボトルコーヒーのフラッグシップショップに行ってきました。前日は、リトルトーキョーに行って、墨田川沿いのLYURO guesthouseに泊まりましたが、清澄白河という町はなんだか居心地が良いです。
LYURO guesthouseからgoogle mapを見ながら10分ほど、お店を目指して歩くと、大きなガラス張りのエントランスが現れて、すぐにそれと分かります。
客席の写真は撮らなかったのですが、空間が広々としていて、すごく開放感がありました。
私の中でのブルーボトルコーヒーの印象が強まったのは、TAKRAM RADIOにゲスト出演されていた伊藤諒さん(元日本法人代表)の、以下のお話を聞いたときです。
この、「桜がきれいすぎて動けないからミーティングをキャンセルした」というエピソードはかなり強烈で、聞きながら「ええ!?」ってなりました。
今の自分の仕事観からすると、仕事仲間や取引先に、これと同じ理由でミーティングキャンセルを伝えられたら、笑顔でいられる自信はないです。
今後も一緒に仕事をするのであれば、かなりしっかりと、相互理解のための対話をすることが必須になると思います。(結果的に、取引停止になることも覚悟の上で)
でも、すっごくおもしろいエピソードだし、「ブルーボトルのフラッグシップカフェには行かなければならない」と思わされました。
実際に入った店舗の「こんなにスペースを贅沢に使わないでも良いんじゃないか」と思うような広い空間には、ブルーボトルコーヒーの優先順位が反映されている気がしました。
『社員をサーフィンに行かせよう』というパタゴニア創業者イヴォン・シュイナードの本には、「良い波が来ている日は出勤時間を自由に遅らせて良い」というルールが書かれていたと記憶しています。
パタゴニアにせよ、ブルーボトルコーヒーにせよ、優先順位がはっきりしていて、それが組織内でしっかり浸透していて、さらにサービスの提供価値と結びついているブランドは、とても強いです。
その優先順位が世間的な常識と合っているかどうかはどうでも良くて、自分自身、一緒に働く仲間、そしてブランドの顧客が喜ぶかどうかが大事なのだと思います。
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このような「世間的には非常識だけど、その組織においては許容される優先順位の高いこと」が、強いブランドを生み出す上での大事な因子だとしたら、エフライフではなんなのか。
なんとなくですが、キーワードは、「対話」と「ご飯」なのかなと。どんなに忙しくても、丁寧に気持ちをシェアすること、ご飯をしっかり楽しく食べることは、たいせつにしたいことです。
できないときもよくあります。でも、常に100点でなくても、厳しい状況でも、お互いに「話し合おう」とか「美味しいご飯を食べに行こう」という言葉をかけあえると、良い組織、良いブランドに近づく気がします。
※このnoteは、「たいせつなものをたいせつにして生きていく」をスローガンに、福島県郡山市で株式会社エフライフを経営している小笠原隼人が、日々の気付きやできごとについて、毎日更新しています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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