(この歌集は写研の文字ではないのかも)

正岡豊 歌集『白い箱』(現代短歌社、2023)の鳥。数字はページ(この本の文字の書体について直接に書いているのではありません)
「「だいたいさあ、七面鳥を飼ったりさあ、するとこが茂吉はむかつくね」」130
写研の石井さんではない。のだけれど写研のことだけを思う(むかつかないです)
「おろおろとペンギンを追いかけてゆく飼育係と現実にいる」141
茂吉特集に書けと言われたら、写研の明朝体とゴシックについて書くのです(石井茂吉さんがいる)
「瑠璃鳥はあの夏もまたこの夏も同じ小枝にとまるのかしら」144
私は、タイポスはひらがなとカタカナで、漢字は明朝体であるのが好きです
「天をおおう夕べのムクドリ 採譜者のわたしにはコンビニのあかりを」153
(モリサワの、ゴシックが、好きです)
「かき上げた絵の具を削り取る音にオオハクチョウが着水をする」169
写研の、本蘭明朝が、いいものだ。いにしえ(1990年代)の教科書のようなものだ
「なぜなのか ほら 店先にこのように九官鳥の籠を出すよね」198
ああ、写研の石井ファンテール……
「「おなじく」という題で詩を書き続け山村暮鳥は豆腐を割った」208
ゴナも、なつかしい写研だ。マンガでも見ていました見ていた
「雹の降るはつなつはもう済んだから手を揉んで鳩をとばす手品を」229
おそろしいことを隷書体か、古印体で

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