最強の学問⁉︎「行動経済学」を自然とやっていたエピソード〜「人間らしさ」に素直になることが大事〜
学生時代、家庭教師のアルバイトをしていたんですが、担当していた生徒は勉強があまり好きではなく、集中力も続かないタイプでした。オレみたいな生徒でした笑
試験が近づいても机に向かう姿勢は見られず、私もなかなか手を焼いていました。そこで、ある日その生徒のお母さんにこう提案しました。
「彼が一番集中して勉強するのは試験当日の朝だと思うんですよねー。試験当日の朝にお邪魔して教えてもいいですか?」
意外にもお母さんは快諾してくれ、私は試験当日の朝、生徒の家を訪れ、直前に必要なポイントを教えることになりました。結果、彼は過去最高の成績を叩き出し、お母さんから思わぬボーナスをもらいました笑
多くの生徒は、テストの数日前から準備を始めるのが合理的だと理解しています。それでも一定数の人は非合理的な行動を取ります。試験当日の朝になってようやく焦り始め、普段は全く開かない教科書に目を通す。誰もが一度は目にした光景ではないでしょうか?
これ実話なんですが、行動経済学の観点から非常に示唆に富んでいると思います。
人間は必ずしも合理的に行動するわけではなく、その“非合理”が実は新しいビジネスのヒントになることが多いのです。
行動経済学とは何か?
行動経済学は、経済学と心理学が融合した学問分野です。従来の経済学が「人は常に合理的であり、自己の利益を最大化するように行動する」という前提に基づいているのに対し、行動経済学は「人は非合理的な判断をしがちだが、その非合理さには一定の法則性がある」という考え方を基本にしています。
例えば、「なぜ期限が迫るまで動かないのか?」という疑問。合理的には、早めに準備をしたほうがストレスが少なく、結果も良くなることは明らかです。しかし、多くの人は直前にならないと本気になりません。これを説明する一つの理論が、行動経済学でよく知られる「現状維持バイアス」です。人は変化を嫌い、今の状況を維持しようとする傾向があります。そのため、目の前に切迫した状況が現れるまでは行動を起こしにくいのです。
行動経済学に興味のある方は必読ですよ!
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