ホタテ貝で作れた「HOTAMET」
フレコンバッグに詰められた大量のホタテの貝殻は大船渡の日常風景ですね。廃棄物としてまとめられたそれらの行き先はどこにいくのだろうと考えていましたが、今回はその社会課題に真正面から取り組む面白いプロダクトをMakuakeで見つけました。ホタテの貝殻から生まれたヘルメット、HOTAMETです。
ホタテの町、北海道の猿払村の廃棄ホタテ貝をヘルメットにしている商品です。これは超面白い。
甲子化学工業株式会社さんのプレスリリースを見てみます。
ホタテ産地は大量のホタテ貝殻が廃棄物となってしまう地域課題があるという感じですね。これまでも肥料や洗剤などでホタテ貝の再利用を事業化している動きがあるようです。
今回は、廃棄貝殻と廃棄プラスチックをかけ合わせてカラスチックという新素材を開発したということです。
貝殻単体で有効な利用法が難しかったのが、廃棄プラスチックと掛け合わせることで、素材としての性能も増しているし、環境への訴求も強くなっているのが面白いポイントのように見えます。
個人的に何より大事なのがデザインがよいということですね。ホタテを思わせるリブ加工がめちゃくちゃクールです。ホタテ貝の構造を模倣したこのリブ構造が耐久性向上に寄与しているそうです。このような生物模倣は、人間が飛行機や新幹線を創り出すプロセスにもありました。ホタテ貝の構造がホタテの再利用にうまくフィットしていて、プロダクトとしての完成度の高さを感じさせます。
産学官の連携でこのような面白いプロダクトが生まれるのはとてもワクワクしますね。このホタメットはクラウドファンディングのMakuakeで先行予約可能です。早速一つ買ってしまったので届いたら自慢してみようと思います。
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