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伝えるということ

●雑記

脚本演出をやっている時、なかなか言葉が伝わらない時がある。
初めてご一緒する方でも、何度も一緒にやっている人も同様に。


今日、お世話になっているオーナーお2人とお話しをした。
何店舗も持っていて、それでいて常に先を見ていて、会社と、そこで働くスタッフの未来を年中考えている。すごい。

考え抜いている方のお話しは楽しい。思考をずっと回転させながら耳を傾けて、言葉の奥の思考や想いや熱量に触れられるのがたまらなく楽しい。

責任と覚悟があるから、インプットとアウトプット1つ1つが洗練されている。

お話しを聞いている中で、僕のやってきている舞台と同じだなということがあった。
それが冒頭に書いたこと。伝えるって、簡単じゃない。

伝えるっていうは労力がいる。発する側も、受け取る側も。
だからすごく伝え方って考える。稽古や本番に限らず、打ち合わせやちょっとした連絡も伝え方がいる。親しき仲にも礼儀ありとはよく言ったもので、それは伝え方がおろそかになってしまうことへの戒めなのかなと思う。

オーナーは、最近特に伝えることを意識していると仰っていた。
自分がすごいと感じる方でも、自分と同じ「伝える」という基本的なところを意識している。

自分にとって、すごく大きな気づきだった。

僕は会社員になったことがないから想像でしかわからないけど、
考え方や価値観って人の数ほどあって、それが1つの組織で働くってなったらみんないろんなことに折り合いをつけながら働いているのかもしれない。

お互い同じ方向を見て全員にとって幸せな未来になるよう一生懸命働いていて、そのために「伝える」作業が必要。
価値観のすり合わせも、仕事の効率化も、全て「伝える」作業。

で、やっぱりこの「伝える」にはその人の『背景』が大きく出ると感じた。
それまでの価値基準、インプットしたもの、会話をしてきた量、伝えてきた量。

何度も何度も説明することで洗練されていくということだ。

それを今日は感じた。
感じた上で僕はやはり、自分が続けてきた【芝居】を早く再開したいと感じた。
お芝居の中での伝える作業は、感覚も大きく伴うし、鈍らせている場合じゃないなと感じた。

「伝える」を向上させるためには、「伝え続けること」が一番の近道なのかもしれない。


ということは、活動を止めるということは、伝えることを止めるということで、価値観や感性を衰退させることなのかもしれない。


オフラインでもオンラインでも、なんでもいい。
自分の今できることを積極的にやっていこう。


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おぶきょ
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