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着実に強まる、YouTubeの「テレビ画面」での存在感。Twitchの苦境でライブ配信の勢力図が変わる?【Off Topic Ep209】
宮武徹郎と草野美木が、アメリカを中心とした最新テクノロジーやスタートアップビジネスの情報を、広く掘り下げながら紹介するポッドキャスト『Off Topic』。このnoteでは、番組のエピソードからトピックをピックアップして再構成したものをお届けする。
今回は「#209 もうすぐ20周年!YouTubeが描く動画コンテンツ」から、YouTubeのテレビにおける青写真と、ライブ配信におけるYouTubeとTwichのゆくえについて。2005年のサービススタートから約20年がたち、今後はテレビ画面を介した視聴者数が増えていくと、宮武は目している。また配信業界におけるあるシフトが、ライブ配信においてもYouTubeの存在感がましていくとも。やっぱり、YouTubeはこれからも強いのか?
テレビでの視聴時間が増え続けるYouTube
既にYouTubeのコンテンツが視聴されるチャネル/デバイスでもっとも成長しているのはテレビになっており、1日で10億時間にものぼるとされている。調査会社ニールセンによれば、テレビ上で視聴されるコンテンツのうち、もっとも多くの割合を占めるのは依然ケーブルテレビをふくめたテレビ放送ではあるものの、YouTubeは8.6%と成長を見せている(Netflixは7.9%。)。
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また、動画配信プラットフォームでは過去12ヶ月間連続でYouTubeがトップに位置している。さらに、テレビ画面上での視聴時間がチャンネル全体の半数を超えるトップクリエイターの数が過去3年間で約400%増加しており、テレビを経由したディスカバリーの機会がクリエイターにとっても増えていることも明らかになっている。
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全体視聴時間のうちテレビ放送が24%、ケーブルテレビが27%を占めるテレビのスペースは、YouTubeの今後のビジネスにとって大きな可能性をもつだろう。ディズニーも、直近四半期で30億ドルの売り上げ、12億ドルの営業利益をテレビネットワーク事業からあげており、動画配信よりも遥かに高い利益率を生み出しているという。
映像コンテンツのアグリゲーターに?
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