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デザインのとっかかりとアイデアスケッチ
デザインを仕事にして15年くらいたつのだけれど、いろいろとつくってる中でつくりかたのルーティンというか大筋が少しずつ固まってきたように感じている。
これは良い部分もあれば悪い部分もあって、良い部分としてはクオリティが安定し、成果物を出すまでの時間が短縮できる。
悪い部分としては、安定と怠慢は紙一重でもあり、想定している100点を超えることがほぼない。
もちろん、15年もデザインで食っているのでプロとしての70〜80点は毎回出す。当然だ。
雇われデザイナーなら仮にしくじっても仕事はくるかもしれないが、独立して自分の看板で仕事をしている以上、しくじれば次はない。
いや、雇われデザイナーでも組織内で仕事の奪い合いは常にあるから、しくじればチャンスが回ってこなくなる。結局、デザイナーの人生はアウトプットがすべてだろう。
ちょっと前説が伸びたが、つくりかたのルーティンの話。
これはもう、ひたすら「しらべる」に他ならない。
しらべる、つまりリサーチ。リサーチにつぐリサーチでアイデアの種や引っ掛かりを探す。
アイデアさえ見つかれば実際の作業は数日で終わることも多い。それくらい、デザインの良し悪しはアイデアの精度と強度に依存する。
たとえば、今僕は長野県の麹屋さんのCIデザインの仕事をしている。
工事屋さんじゃない、麹屋さんだ。そもそも、麹って何かわかるだろうか?
正確には糀なんだけど、まぁ大意で一般的な漢字の麹(こうじ)で説明する。
端的に言うと食えるカビであり、日本の国菌。国が指定するわが国ニッポンの菌である。
伝統調味料の醤油、味噌、味醂や、日本酒や甘酒、焼酎なんかを作るのに麹が使われている。米に麹菌を繁殖させると米麹(糀)となり、麦だと麦麹になり、他にも黒豆麹とか色々ある。
歴史のある分野なので、農芸化学という学術ジャンルとしてかなり専門的なアレコレが詰まってもいる。同時に、素人目には下手をすると一生関わることのないジャンルの可能性もある。
アレルギーじゃない限り、醤油も味噌も日本酒もどこかしらで口に入れる機会があるだろう。
それらはすべて糀が関わっているし入っていたりもするのだけれど、じゃあ糀屋さんで糀を買ったことある?と言われて、買ったことある人は100人中どれほどいるのだろうか?
こうしたことをもやもやと考えながら、デザインの種にちょっとずつ水をあげて育てるようにアイデアを練っていく。後半、定額マガジン読者さん向けには、もうちょっと突っ込んだヴィジュアルワークの資料をお見せします。
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