羨望のその先へ、限定と独占こそ贅沢になる
最近、ちょっと経済学の本や歴史の本なんかを読んでいて、そもそものお金の成り立ちや人間がどうやって経済を作ってきたのかを考えていたんです。
その流れをみていると、ザックリと言うとこんな感じでした。
狩猟時代は保存手段が限られていた
交換か略奪が主流
↓
農耕が発達して食料の生産&保管が可能になる
↓
封建制による余剰の貯蓄と土地の管理
↓
地主から土地を借りて生産し、作物で払う
(借金制度)
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産業革命、工場労働者の時代
(給料制度が行きわたる)
↓
資本主義の発達、金融工学の普及
↓
情報革命、生産インフラは行きわたり
余剰の時代へ
↓
次の時代は何か?
かなり省いたので説明不足なのは否めませんが、要するにいつの時代も「余剰」こそが資本の根源的なソースになってきたんですね。
人的な余剰はもちろん、穀物の生産と保管の際には余剰分が交換するために使われたり、封建制度においては税として納められたりしてきました。
そして今、ほぼインフラは行き渡り、衣食住も広く行き渡ったことで、今度は余暇ともいえる時間をいかに埋めるかが価値になっています。
お金を交換可能な万能の引換券だと捉え直すと、交換価値の高い職業にはその時代のニーズが強く反映されます。
今の時代であればエンタメやスポーツ、医療や法務、そして金融。
また、いつの時代でも強力な要素として存在しているのは土地=不動産ですね。
こうしてみると、それぞれのジャンルの要素以外にも、人間の感情的な部分も交換価値と強く結びついていそうです。
どんな感情に付加価値がつくのか?
感情が絡むことで色々な要素の交換価値があがるのでは?という仮説をもとにもう少し考えてみます。
まず、産業革命による近代化以降、資本主義の時代を前提にしましょう。
機械化により生産能力は高まり、ほぼほぼ衣食住の基本的なところは供給されるようになりました。そうそう餓死もしないし、雨風に困ることもない。
そうなると、欲望はステージアップしていきます。
ここで出てくるのが「所有欲」ですね。
家電や車、家などの大きな買い物をして所有すること。しばらくはそんな時代が続きました。
もう少し時間を進めて、インターネット以降の情報革命後を考えましょう。
通信技術の向上でSNSが登場し、メディア=トップダウンのマスメディアだけだったのが、ボトム同士がフラットで有機的につながるようになりました。
従来のピラミッドの上への憧れを持つ構造だったのが、同じステージでもお互いに共有することが可能になり、「羨望」されることの価値が上がりました。
要するに、誰かにうらやましがられるかが評価になったんですね。
こうして所有→羨望ときて、では次は一体何の価値があがるのでしょうか?
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