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「だれもが自分らしくマウントを取ることができる豊かな社会」を共に目指す | 「人生が整うマウンティング大全」(著者:マウンティングポリス)

こんにちは
イデアレコードの左川です。

最初はSNSで紹介されているのを見たときはキワ物かと思って興味本位で読んでみたのだが、意外に真面目に「マウント」について語られていて、ビジネスはもちろん自己啓発にも示唆のある本であった。

マインドフルネス、ファクトフルネスより大事なマウントフルネスの極意をあなたに
人間関係あるところにマウントあり、マウンティングを制する者こそが人生を制する。

3万以上の事例を収集・分析してきたマウンティング研究家が、80億総マウント社会を乗り切るためのナレッジを集大成。

・一流の人こそこっそり活用しているマウンティングの最強パターンとは
・ステルスマウント×マウントさせる=最強のビジネススキル
・イノベーションはテクノロジーからではなくMX(マウンティングエクスペリエンス)から生まれる

AIが発達し、英語、ファイナンス、ITといったスキルが陳腐化するこれからの時代に不可欠な人間理解のセンスとマウンティングリテラシーが身につく。

マインドフルネス、ファクトフルネスより大事な「マウントフルネス」の極意をあなたに。

amazon公式より抜粋

「マウント」というと学歴マウントや海外マウントが主に想起されるが、想定以上のマウントがあって、知らず知らずのうちに自分もマウントを取っていたり、取られていたりする。そのあたりを詳細に分析しているのだが、ここまでパターンを網羅している本がかつてあっただろうか…いや、そもそも「マウント」をテーマとして本すらなかったのはなかろうか。パターンごとに例と背景(心の声)が記載されており、非常にわかりやすい。そして、そういえばあの時のあれは「マウント」だったのかと気づきがあったりもする。

人を動かすときに自分がへりくだったり、相手を持ち上げたりすることは昔から常套手段としてあった。が「マウントさせてあげる」こと自体がスキルであり、それによって組織と人を動かすというのは目から鱗が落ちた気分であった。

「マウンティングエクスペリエンス(MX)」という概念も今の世の中を見ていくうえでは重要な視点だ。多くの成功しているサービスがMXで語れてしまうのはびっくりだ。Facebookが学歴や職歴などをキーとしたSNSであるということは多くの人が感じていたことであるが、マウンティングプラットフォームと言語化されることで、腑に落ちたのは否めない。

随所に入ってくる小ネタも面白い。

歴史的価値の観点から言えば、たとえば奈良も京都に引けを取らない水準にあると入れる。しかし、「奈良に住んでいた頃は」「明日から奈良出張なんだけど」といったマウンティングはほとんど見かけないし、雑誌でもなら特集が組まれることは滅諦にない。

「人生が整うマウンティング大全」より

思わず噴き出して笑ってしまった。

なんかこの本を読んでいると世の中のすべてが「マウント」で本当に語れるんじゃないかと思えてくる。そして「だれもが自分らしくマウントを取ることができる豊かな社会」の実現にいつのまにか共感してしまっている自分がいたりする。

そう自分はそのためにこの本をより多くの人に広めなくてはならず、noteを書いたわけである。

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