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『「ツールは仕事を楽にする」過去の成功体験がリスキリングの土台になった』を読んで考えたこと

こんにちは
イデアレコードの左川です。

年齢を重ねるほど経験は積まれていくけれど、技術にはだんだん疎くなっていくというのがこれまでの考え方であったが、最近は技術に年齢は関係ないなと思うようになってきている。そんな中で『「ツールは仕事を楽にする」過去の成功体験がリスキリングの土台になった』を読んで、備忘録として考えたことをまとめておく。

店舗スタッフからは「紙の伝票のほうが簡単だ」との声も上がったが、のちのち絶対に楽になると説得し導入を進めた。すると劇的に仕事が簡単になってスピードも上がり「提案した私ですら、目から鱗が落ちる思いでした」

『「ツールは仕事を楽にする」過去の成功体験がリスキリングの土台になった』より抜粋

紙の方が便利だあるあるですね。その瞬間の状況によっては紙の方が簡単なこともありますが、複数人が関わってやっていく作業の場合は全体最適の観点ではトータルの工数は減らせることが圧倒的に多い。また管理者の観点からもチェックをするときの工数は劇的に少ない。

だが、これまでのやり方を変えたくない層という年齢に関わらず絶対にいることも事実だ。そういう場合は話し合いというのも重要だが、トップダウンで無理やりというのも必要だとは思うことも多々ある。

Eさんは長い経験から、どの部署がどのデータを扱っているかを熟知している。昨年までは役職にも就いていたため、データを使う裁量も持っていた。「経験と役職のおかげで、学んだ内容をすぐに業務で使えたのはありがたかった」という。「ただ、本来は経験にかかわらず全ての社員が情報を共有したほうが、データ探しの無駄な作業を省けて効率が上がります」(Eさん)

ミドルシニアには、キャリアを重ねて組織を俯瞰的に見る力を身につけた人も多い。彼・彼女らがデジタルの知識を併せ持つことで、組織への貢献度はより高まる。「管理職が、どの業務を自動化すると職場に大きなインパクトを与えられるかを判断できれば、自分よりも早く作業できる若手にツールの作成を依頼してもいいと思います。そのツールを評価することで、若手の自信も高まります」(Eさん)

『「ツールは仕事を楽にする」過去の成功体験がリスキリングの土台になった』より抜粋

技術を活かすも殺すにも豊富な知識と経験に基づく的確な設計によるものが大きい。設計をミスると現場では使えない、想定したアウトプットが出てこないとなる可能性が高い。そういう点では現場を良く知る経験者が設計に入ることが理想的であるが、現実では技術がわからないことが多い。そういうとき、技術の重要なポイントをかみ砕いて理解してもらうことが出来るかが問われる。それは複雑な仕様を複雑な仕様のまま理解することができる生粋の技術者には苦手なことだったりする。

そこで問われるのが、現場と技術者を結ぶリードエンジニア的な存在つまりはコンサルやディレクター、PMだ。これからの時代、いろいろな現場でDX化が進んでいくであろうが、そこで課題になるのが上記の落とし込みである。コンサルが現場でずっとやっている以上の経験を積むことは時間がかかる。であるならば、重要なのは現場と技術者の間に立ち、現場の経験に基づいたDX化を実現させることだ。

今後、ますます問われていくに違いない。

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