『「ツールは仕事を楽にする」過去の成功体験がリスキリングの土台になった』を読んで考えたこと
こんにちは
イデアレコードの左川です。
年齢を重ねるほど経験は積まれていくけれど、技術にはだんだん疎くなっていくというのがこれまでの考え方であったが、最近は技術に年齢は関係ないなと思うようになってきている。そんな中で『「ツールは仕事を楽にする」過去の成功体験がリスキリングの土台になった』を読んで、備忘録として考えたことをまとめておく。
紙の方が便利だあるあるですね。その瞬間の状況によっては紙の方が簡単なこともありますが、複数人が関わってやっていく作業の場合は全体最適の観点ではトータルの工数は減らせることが圧倒的に多い。また管理者の観点からもチェックをするときの工数は劇的に少ない。
だが、これまでのやり方を変えたくない層という年齢に関わらず絶対にいることも事実だ。そういう場合は話し合いというのも重要だが、トップダウンで無理やりというのも必要だとは思うことも多々ある。
技術を活かすも殺すにも豊富な知識と経験に基づく的確な設計によるものが大きい。設計をミスると現場では使えない、想定したアウトプットが出てこないとなる可能性が高い。そういう点では現場を良く知る経験者が設計に入ることが理想的であるが、現実では技術がわからないことが多い。そういうとき、技術の重要なポイントをかみ砕いて理解してもらうことが出来るかが問われる。それは複雑な仕様を複雑な仕様のまま理解することができる生粋の技術者には苦手なことだったりする。
そこで問われるのが、現場と技術者を結ぶリードエンジニア的な存在つまりはコンサルやディレクター、PMだ。これからの時代、いろいろな現場でDX化が進んでいくであろうが、そこで課題になるのが上記の落とし込みである。コンサルが現場でずっとやっている以上の経験を積むことは時間がかかる。であるならば、重要なのは現場と技術者の間に立ち、現場の経験に基づいたDX化を実現させることだ。
今後、ますます問われていくに違いない。