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久しぶりにアジカンの曲でも聴いてみるかな | 「朝からロック」(著:後藤正文)

こんにちは
イデアレコードの左川です。

最近、定期的にミュージシャンの方が書いた本を買うようにしている。表現を生業としていることもあって世界観や言葉選び、視点などが興味深いことも多く、自分自身の糧となり引き出しを増やすインプットとして読んでいる。今回は平積みになっていた「朝からロック」が気になって買ってみた次第である。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターなど音楽家として活動する一方、東日本大震災の被災地、福島における活動や、故・坂本龍一さんの遺志を継いで神宮外苑再開発の見直しを求めるデモへの参加、新しい時代やこれからの社会など私たちの未来を考える新聞『THE FUTURE TIMES』の編集長を務めるなど、社会に横たわる問題について発信・活動をつづける後藤正文さん。
本書は、後藤さんが音楽、社会、政治、本、震災、コロナ、そして思わず笑みがこぼれそうな日常の一コマまで、立ち止まってひたすらまっすぐ向き合い、考え、そして悩み、省みる姿が、書に果敢に親しむ音楽家ならではの感性で綴った、朝日新聞人気連載コラムを書籍化。
時事的なテーマにふれつつ、一過性の時事として流さずに普遍的なこととして捉えていく思考、日々の暮らしの中で出会った人や出来ごとへのあたたかでユーモラスな眼差しの数々。そして、連載時の紙幅がもたらした短文ゆえの余韻は、読み手を「ともに考える時間」へと誘います。
各章の扉に綴られた後藤さんの語り、心のうちをそのままに、飾ることなく吐露した「まえがき」、さらに撮りおろしのポートレートも。後藤正文は、なぜ、「書き手」になったのか。なぜ、書き残すのか。

amazon公式より抜粋

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの歌は好きで、社会人に成りたての頃はよく聴いていたが、後藤さんの思想や考えにすべて賛同をしているわけではない、誤解を恐れずに言うと。そういうわけで本書の各コラムは思想的にフラットな形で読んだということになる。

様々な社会問題や政治に対する言動で支持を受けたり、批判をされたりしているが、彼が動くことで社会的に関心を集められるということだけでもそれは意味があることだと思う。社会問題の根底にあるものは勧善懲悪なものではなく、解決しようにも一筋縄ではいかないことが多く、何事に対してもすべての方々が賛同するということはないだろう。そもそも様々なことに対して自分の考えを表明するということ自体もなかなか出来るものではないと思う。

後藤さんのコラムは初めて読んだけれど、短い文章の中で言葉を選びながら自分自身の視点を持ちながらしっかりと語られている。そこはさすがと素直に思う。

久しぶりにアジカンの曲でも聴いてみるかな。

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