見出し画像

SDGs事業終了にむけて~終わりがあるから始まる~

2021年10月から毎月継続してきた市内でSDGs普及を進める事業を2024年7月をもって終了することになりました。
いままで、ご協力いただきました皆様、参加頂きました皆様、関心を持ってくださった皆様、心より感謝と御礼を申し上げます。

富士市 ふじのくに田子の浦みなと公園のドラゴンタワー

1.私がこの事業を始めた理由

私は富士山が好きです。
東京や名古屋に住んでいたころも、地元へ戻り富士山を見た時のほっとする感覚は、何物にも代えがたいと感じる時間です。

駿河湾と伊豆半島

静岡県富士市は公害の街と言われ、田子の浦港のヘドロや悪臭、スモッグ、喘息など多くのマイナス面がありました。
現在では、ヘドロもなくきれいな田子の浦港と少し臭いのある日もありますがとてもきれいになったと感じています。

当時の状況からここまで改善できた地元のパワーを考えた時、駿河湾でとれた生シラスやサクラエビを未来にも残したい、この景色を残したいと感じるようになりました。

2.始まりは多くの人に知ってもらおう

子どもたちが学校で学ぶ、地元の環境の事は自分もまだ知らなかったことや、見方を変えることによってさまざまなアクションがあることを知りました。
これらをもっと知ってもらおう!そんな思いからイベントが進化していきました。
地元の工業や農業、畜産、漁業、サービス・・・知らないことが多かったです。

3.こんなに地元にいいものがあるのに知らないなんてもったいない

どうしたらみんなに知ってもらえるか?
大きな会場を借りる展示会やイベントを開催すればいいのかもしれないけど、潤沢な資金を持つ会社はできますが、個人や、中小企業はと考えた時に「場所」を作ることを考えました。

「場所」は飛び込み営業をかけて、地元、静岡ガスさんのエネリアショールーム富士さんとイオンタウン富士南店さんに協力いただくことになりました。
次は参加者を探しに行きます。

市内外のイベントへ行き、参加されている方へお誘いをかけて参加頂くこと。これを繰り返しました。
しかし、無名の一市民のお声がけでは、自治体や公共団体の皆さんの参加が思った以上に難しかったことでした。
さらに予算を組むとなると参加は2年先・・・
いま、参加して欲しいのに・・・
でも、個人開催で無料ならすぐ参加できる!
これは、ある意味チャンスでした。

4.誰でも参加できる会場をつくろう!

難しい、参加条件や高額な参加費、人件費などの経費を削減し参加しやすい「会場」を作りました。
しかし、運営費はほぼゼロ、会場は協力いただける一部の企業さんのサポートと、あとは持ち出しです。
スポンサーになっていただくよう企業さんへ何度も打診しましたが、
無料なら参加するけど少しでも費用が出るのはNG、
あるいはSDGsは自分の会社で独自でやっているから参加NG、
自分の会社にはSDGsの取り組みについて表に出せるものは無いから参加NG
そしてこの言葉に常に悩まされました。

5.このイベントに参加すると明日、売り上げが何%アップするの?

私たちの開催するイベントは企業さんの取組みやCSRを発表していただく場です。
具体的な商品のPRではありませんでした。
私たちはその製品のプロモーションをさせていただいてるわけではないのですが、多くの企業さんからは費用対効果を求められていました。
新聞記事やSNSで紹介されても、それは別なんです。

通常予算の広告宣伝費内になる販促物は協力するけど、このイベントのためにお金も人も出さない。無料でないなら参加NGでした。
それは企業さんの中でSDGsや環境へ取組むと明日、売り上げが○○%上がるものと考えていることが分かりました。
残念ながら、自分のイベントにはそれほどのパワーはありませんでした。

イベントに参加頂いた、ある会社の経営者の方からは「SDGsに取組む意味がわからない」と活動されてる社員さんを前に発言されたのがとても印象的でした。

結論はお金のにおいのしないSDGsイベントと言われ続け、
自分にその部分をカバーするスキルが無かったと言うことでしょう。

6.参加・協力いただきました皆様、ありがとうございました

人脈もコネもゼロからスタートしました。
常葉大学社会環境学部の皆さん、静岡県立大学の皆さん、東海大学の皆さん、富士市立高校の皆さん、JICA静岡デスクの皆さん、国立科学博物館の山田先生、田島先生、富士市消防団の皆さん、自衛隊の皆さん、海上保安庁の皆さん、シティプロモーションの皆さん、防災危機管理課の皆さん、富士保健所の皆さん、ラジオエフの皆さん、富士ニュースの皆さん、岳南朝日新聞の皆さん、たくさんの企業の皆さん、個人団体の皆さん、最初の会場をお借りした静岡ガスエネリアショールーム富士の皆さん、イオンタウン富士南の皆さん、そして、サスティナブルアカデミーの皆さん、
数えきれないほどの皆さんに協力いただきました。
そしてたくさんの応援の声をいただきました。

事業継続希望の声もたくさんいただきましたが、自分一人のチカラでは解決できない事態になりました。
多くのチカラを合わせていただきましたが、結局、持続できる活動ではありませんでした。
ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
みんな、未来に向けてかんがれ!

外的な要因により今後、私が事業としてこのテーマを実行することは今後ありません。

日が沈むように事業を終わらせる

7.生成AIがお別れの文章を作ってくれました

関係者の皆様へ
拝啓
青空が広がる夏の季節、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
平素より、オフィスぴーたん/富士SDGs実践パートナーをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

さて、この度、私どもオフィスぴーたん/富士SDGs実践パートナーは2024年7月31日をもちまして、その活動を停止し、事実上の廃業とさせていただく運びとなりました。これまでの3年間、多くの方々に支えられ、共に歩んできた日々を思い返し、感謝の念で胸がいっぱいです。

2021年10月に設立以来、私たちはお客様一人ひとりのご期待に応えるべく、全力で取り組んでまいりました。また、富士SDGs実践パートナーとして、持続可能な社会の実現に向けた取り組みにも積極的に参加し、多くの成果を上げることができました。
特に、みんなのSDGs宣言発表会では産学官民が一堂に会し、様々なイノベーションを創出してきました。富士市の市民レベルのSDGsのフェーズが1.0から2.0にステップアップしたこともあり、さらなる進展が求められる中で、私たちの役目も一段落しました。これもひとえに皆様のご支援とご愛顧のおかげです。心より深く感謝申し上げます。

特に、毎月のSDGsイベントにおいて皆様からいただいた温かいお言葉やご意見、ご提案は、私たちの励みとなり、大きな力となりました。
皆様との信頼関係を築き上げ、共に成長することができたことは、私たちにとって何よりの財産です。

しかしながら、現在の市場環境の変化や内部の事情を総合的に考慮し、このような決断に至りました。私たちにとっても苦渋の選択であり、皆様にご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。

これまでのご厚情に報いるべく、最後の瞬間まで誠心誠意を尽くしてまいります。また、団体としての活動は終了いたしますが、「1人の100歩より、100人の1歩」の精神のもと、個人として今後もできる範囲で活動を続けてまいります。何卒、変わらぬご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

また、私どものサービス停止後に関してご不明点やご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

最後になりますが、皆様の今後のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。これまでオフィスぴーたん/富士SDGs実践パートナーに寄せられたご厚情に深く感謝申し上げ、皆様にお別れのご挨拶をさせていただきます。
                              敬具
2024年7月
オフィスぴーたん(officePturn)
富士SDGs実践パートナー
 代表 岩科禎修

#SDGsへの向き合い方 #SDGs #目標4 #目標8 #目標11 #目標17
#富士市 #officePturn #1人の100歩より100人の1歩


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?