独断と偏見の酒肴のお話①~枝豆~
お酒を嗜む時に「誰と飲むか」も重要ですが、「何と飲むか」もとても重要な問題だと僕は思っています。
特に僕のように基本的に一人で飲むことが多い人間には肴を選ぶ自由があり(もちろん、選ばないという自由も)その時の気分で好きなものを好きなだけ食べることができます。
そんな酒の肴についてテーマを決めてかけるだけ書いてみようと思います。
夏といえば枝豆
スーパーで国産の枝豆が並びだすととてもうれしく思います。それこそ小躍りしたいくらい。
宅で食べる際には枝豆ってごちそうです。
しかし、いざ居酒屋に行くと枝豆ってお通しで出たりとか、「じゃあ、とりあえず枝豆」と「とりあえず」感が出てしまう哀しい存在です。
実は僕は気に入った店じゃないとあまり枝豆を食べません。
食べるのは自宅で湯がいて食すことが多いです。
枝豆問題①~アツアツorヒエヒエ~
これって好みがわかれますよね。
僕は熱々で指が火傷しそうなやつをつまみながらビールを一杯、二杯。徐々に冷めていく枝豆で三杯、四杯という温度のグラデーションを楽しむことが好きです。
というか、自宅でゆがくことを前提にしているので、量もスーパーの一袋千部1時間ほどかけて一人でちまちまと食べています。
いや、わかるんですよ。
冷えた枝豆のほうが好きだという人も。
でもね、やっぱり僕は湯がきたての熱々を口の中に放り込むのが好きなんです。
居酒屋だとだいたい湯がきたてを出してくれることは少ない。
そして、お通しに外国産の冷凍ものが出てきたりするとその店では何も食べる気がなくなる。お通しはその店の試金石ですからね。
そして、ちまちまずっと枝豆を食べておきたい。居酒屋だと量が少なくて、どうしても満足いくほど食べることができない。
なんて我儘野郎なんでしょう。
枝豆問題②~カタorヤワ~
豚骨ラーメンはバリカタが好みですが、枝豆だと僕は芯が残るくらいの湯で加減がベストです。
食感と風味がちょうどいい感じだと思っています。
いや、わかるんですよ。
やわらかい枝豆のほうが好きだという人も。
でも、少し硬めにゆで上げて最初は食感を楽しみつつ、余熱でじんわりとやわらかくなっていく様を楽しむのもゆでたての枝豆で酒を飲む楽しみじゃないかと思うんですよね。
枝豆問題③~マミレorスクナメ~
最近こってりしたラーメンはきつくなってきたお年頃でございますが、枝豆に関して言いますと豆を食べたときにかすかに塩味があるくらいが好みです。
枝豆を湯がく前に塩でもみ、洗い流さずにそのまま湯の中へ。
ゆであがった枝豆に塩を。この塩もいい塩を使いたいですよね。
ゆであがった熱々の枝豆に塩をファサリと。
さすがに手でもみこむことはできませんので、菜箸でなじませる。
はっと見た目には塩が見えなくなってしまいますが、枝豆が冷めていくにしたがって塩が再びさやにまとわりついてくる。
さやを口にもっていくと塩味、豆をかみしめると豆自体の甘みとかすかな塩味。
指をなめてちょっとしょっぱいくらいがいい。
枝豆問題④~ユデorムシorヤキ~
さて、枝豆の調理といえばおおむねゆでることが多いでしょう。
散々僕もゆでることを前提で話をしてきた。
しかし、最近の僕は無水鍋で蒸し焼きで食すことが多い。
ゆでるより枝豆の甘みやうまみがより濃厚に味わえる(気がする)。そして焼きにも挑戦してみたい。
そして冷凍の枝豆を一気にごちそうにもっていくのがお浸しだ。
冷凍の枝豆を解凍し、さやから外す。
豆をだしにつけて冷蔵庫で冷やす。
これだけで一気にランクがアップする。
気の利いた居酒屋にてお通しに枝豆のお浸しなんか出たときには、信頼感がましますものね。
ただ、国産の枝豆でやったらおいしいのはわかっているんですけど、どうしても塩ゆで等あつあつで食べたいので実践はできていません・・・・。
なんて、ただの独断と偏見です。
ご清聴ありがとうございました。
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