驚くべき「最高のビジネス・リーダー論」が、1300年前の中国古典にあった
私は、歴史や古典が得意ではありませんが、友人に薦められて、出口治明氏 の「貞観政要」解説書を読んで、ひっくり返るほど驚きました。なぜって、私が仕事を通していつも感じていたリーダー論がはっきりと書かれていただけでなく、さらに、より深いビジネスリーダー論、マネジメント方法もたくさん網羅されていたからです。もちろん、立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口氏が当時の時代背景とともに、とても丁寧に解説してくださっているので分かりやすいのです。残念ながら、私には原書はお手上げです(苦笑)。
「貞観政要」は、今から1300年も前の、中国、唐の時代の第二代皇帝、太宗・李世民氏の言行録だそうです。そんなに昔の書物が、今でも通用するどころか、現在の私たちが参考にすべき「世界最高のリーダー論」と言えるマネジメント方法が盛りだくさんなのです。
ほんの少し項目だけを紹介すると、
* 上司は「人間として偉い」わけではない。部下とは「機能が違う」だけ
* 上司は部下の権限を代行できない
* 部下がだらしないのはリーダーのせい
* 「人がついてくる」と「人を従わせる」の大きな違い
* 耳の痛い話ほど聞け
* 意見が言えない組織は衰亡する などなど。。。
どうですか?
まだまだたくさんありますが、私には、驚くほど納得することばかりです。
1300年前にこれほどのマネジメント論が存在していたことに驚くと同時に、いつの世も人間の本質は普遍的であると感銘を受けました。これからは、もっと真剣に歴史を学ぼうと心に決めたところです。
2021年9月3日
Kimmy Ikuko Iwamoto 岩本郁子
https://www.officekimmy.com/