ライブコマースをアシックスも農場も使うのは「商品が売れるから」
ライブコマースは、インターネットを使ったオンライン販売手法の一つで、リアルタイムの生配信で行う特徴があります。
ライブコマースに最も近いのは、スーパーマーケットやホームセンターなどで行われている実演販売です。実演販売のオンライン生配信版がライブコマース、というわけです。
商品を売ったり宣伝したりしたい企業が、ユーチューブやTikTokといった動画ツールの生配信機能を使って商品をPRして注文を受け付ければ、それがライブコマースになります。
客はライブコマースの生配信動画をみて商品を買うわけです。
ライブコマースの種類と選び方
ライブコマースは、動画の生配信で商品・サービスをPR・販売する手法、としか定義されないので、さまざまな種類があります。企業や個人が「ライブコマースで商品・サービスを販売したい」と思ったとき、どのライブコマースを選べばよいのか迷うでしょう。
そこでライブコマースの種類と選び方を解説します。
プラットフォームにて運用
最も多いライブコマースは、既存のプラットフォームを使ってライブコマースを運用する方法です。代表的なライブコマース・プラットフォームにはユーチューブ、TikTok、フェイスブック、インスタグラムがあります。いずれも生配信機能があります。
また、ライブコマース・サービス会社が独自にプラットフォームをつくり、これを顧客企業にライブコマースの舞台として提供することもあります。
プラットフォーム・ライブコマースのメリットは多くの消費者(≒視聴者)にアクセスできることです。既存のプラットフォームはすでに多くの固定客を持っているからです。
したがってプラットフォーム・ライブコマースは広告効果が高い手法といえます。また既存のツールをすぐに使えるので効率的にライブコマースを実施できます。
さらに無料、または低料金で使える点もプラットフォーム・ライブコマースのメリットに数えられるでしょう。
デメリットは利用範囲が、プラットフォームを運営する企業がつくったルールによって制限されてしまうことです。また自社のライバル会社もプラットフォーム・ライブコマースを実施している場合、差別化が難しくなります。
自社サイトにて運用
企業が自社サイトに動画機能と生配信機能を搭載すれば、それでライブコマースを運営できます。
自社サイト・ライブコマースには、ブランド化しやすい、運用の自由度が高い、といったメリットがあります。
また視聴者や顧客とダイレクトにつながることができ、顧客のロイヤリティを高めやすいでしょう。
自社サイト・ライブコマースのデメリットは、認知度を高めにくいことです。自社の公式サイトでライブコマースを実施していることを多くの人に知らせるには宣伝が必要になります。視聴者をいかに増やすかが課題になるでしょう。
ECモールにて運用
ライブコマースもECモールも、インターネット上で商品・サービスを売る、という点が共通しています。したがってECモールのなかには企業や個人にライブコマース機能を提供しているところもあります。
ECモール・ライブコマースのメリットは、ECモール運営会社のノウハウを活用できることです。ECモール運営会社はインターネット販売に詳しく、一定規模のEC市場を持っています。固定客も多く抱えています。これらはライブコマースを行うときのアドバンテージになるでしょう。
ECモール・ライブコマースのデメリットは、ECモール運営会社の規定にしたがう必要があるので、自由度が低いことです。またライブコマース・サービスを利用すれば、ECモール利用料とは別に手数料が発生します。
ライブコマースのおすすめ会社
企業が「ライブコマースで自社商品・サービスを販売したい」と思ったとき、自社で準備するのは手間も時間もかかります。
そこで有効なのが、企業のライブコマースをサポートするライブコマース・サービス会社を利用することです。
ここでは、プラットフォームにて運用しているライブコマース・サービス会社3社と、自社サイトにて運用しているライブコマース・サービス会社6社の計9社を紹介します。
プラットフォームにて運用
プラットフォームを使ってライブコマース・サービスを提供しているLIVEPARK、HandsUP、SHOPROOMを紹介します。
株式会社LivePark/LIVEPARK
株式会社LiveParkが運営するLIVEPARKの特徴は、ライブコマースの企画から配信までをトータルでサポートをしている点です。さらにクライアント企業のビジネス課題を探し、解決につながるコンテンツの種類やライブコマースの方法を提案します。
さらに全国のテレビ局を使った宣伝も可能です。メディアミックスでの広告・PR・マーケティングができるわけです。
■株式会社LiveParkの概要
設立:2015年
本社:東京都渋谷区南平台町16‐28 Daiwa渋谷スクエア10階
主な事業:オンライン・ライブ・エンタテイメント事業、動画制作・配信事業、撮影・配信スタジオ運営
17LIVE株式会社/HandsUP
17LIVE株式会社が運営するHandsUPの特徴は、企業が持つ課題に向き合って伴走してくれる点です。同社はHandsUPを「伴走型ライブコマース・ソリューション」と呼ぶほどです。
HandsUPはツールの提供から導入までサポートして、さらに定着するまでフォローします。ライブコマース・サービスにつまずいたときはコンサルティングも行います。
ライブコマース支援ツールであるHandsUPには、ECショップの構築、ライブ配信、リアルタイムでの商品紹介、ライブ視聴中の購入、アーカイブ機能などが含まれます。
■17LIVE株式会社の概要
設立:2017年
本社:東京都港区北青山2-12-28SEIZAN青山ビル2F
主な事業:ライブコマース支援サービス
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