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鏡筆のショートショート「ブランドの罠」

ブランド服を身にまとう人が素っ頓狂にみえるのは、ブランド服のデザイナーが美人用にデザインしているからである。
つまりブランド服は、醜人用にはつくられていないのだ。

恐いのは、醜人が美人用の服を好む現象である。

もっと恐いのは、ブランド服のデザイナーが、醜人が美人用の服を好むことを知っていることである。

さらに恐いのは、醜人が自分を醜人と思っていないことである。

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