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「分かりにくい」のがタロットの魅力…かもしれない

こんにちは。HIKOです。
今日は私が思うタロットの魅力について語っていきます。

今回はだいぶフワフワした文章になりそうです。
また趣味に走った感じで、分かりにくいし共感されない内容になってしまいそうだし、たぶん何を言っているのかサッパリ分からない人が多いかもしれません。

まあ気にせずに好きなように書きたいと思います。

タロットの魅力の一つ。
たぶんこれを挙げる人はそんなにいないんじゃないかと思うんですけど、私が思ういいところはこれです。

「ゆっくりと落ちてくるものである」ってこと。
タイトルとちょっと違うなと思われたでしょうけど、まあ落ち着いて、ゆっくり読んで行ってください。

ちなみにこれは、自分でリーディングをした場合に特に感じられることかなと思います。

例えば、先日私が自分のリーディングをしたときに気になったのはこれなんですね。

「力」と「悪魔」

左が「力」、右が「悪魔」です。

ちなみに、私がリーディングをするときは全体のスプレッドはけっこう大きく広げて、そこから特に気になるところを最後にじっくり見るというやり方をします。

それはそれとして、今回気になったのはこの2枚なんですけど、どうしてこれが気になったのかを、つらつらと書いてみますね。

「悪魔」について

「悪魔」がすごく今の自分に引っかかるところがあるんですね。

悪魔ってけっこう深くて、シンプルなところだと「欲望」とか「誘惑」、「衝動」とか、大きな世界観で言えば、何かに囚われていて、それに自分が気付いていないこととか、まあいろいろあります。

タロットって、一枚のカードの奥行が本当に深くて、その中でその時々で「これがしっくり来る」っていうものを拾って眺める、みたいな感じです(私の場合は)。

で、今回のこの悪魔なんですけど、悪魔って、すごく奥の、根源的な衝動っていう文脈もあるんですね。

何も見えない真っ暗な闇の中で一番最初に見える光が、この悪魔が手にしている松明の灯りだっていう逸話もあります。

それって、根源的な人間の欲求、それこそ三大欲求とかもそうだし、「常識のものさしで善悪を図らない、むき出しの自分の本物の欲求」と見てもいいんじゃないかなと思うんですね。

どうしても人って、なかなか常識の頭は外せなくて、心の奥底で感じていることでも「こんなことを思ってはいけない、常識的にダメだ」と判断すると、その感情にフタをするじゃないですか。

分かりやすい例で言えば、本心が「お金が欲しい」だけど、それを認めて堂々とするのは恥ずかしい、みたいな感じとかですかね…。
というよりも、「お金が欲しいって言うのははしたない」という思い込みかもしれません。

まあともかく、そういう「目を向けることが憚られる自分の欲求」かなと。


「力」と合わせてリーディングする

「力」は以前にも取り上げたことがあるんですが、何かを抑え込んでいる女性ですね。

抑圧すること、思い通りにならない、そういったところから、「思い通りにならないことを受け入れる」というメッセージでもあります。

またはその名の通り、力強い行動だったり、エネルギーの強さ、勇気など、まあいろいろです。

で、今回は「抑え込む」、もしくは「扱えない」なのかなと。

悪魔が示す自分の欲求をうまく扱えていない、もしくは抑えないといけないと思っている。

そういう感じなのかなと読みました。

「分からない」からゆっくり熟成させる

これは自分のことをリーディングしているので、「たぶんそうかな」と自分がしっくり来た意味を取ってるんですけど、だからと言ってすぐにその中身が分かるわけでもないんですね。

なんていうのか、「確かに自分の中に、光を当てていない欲求とか欲望はあるように感じる。それって何だろう?」という部分が、引っかかるんですね。

正直、こういうことってすぐにクリアになるものでもありません。

「何か分からないけど、確かにそういう部分がある気がする」、それくらいです。

それで意味があるのか?と思われるかもしれませんが、個人的な意見にはなりますが、それでいいんだと思います。

こういう自分の心を探っていく作業って、インスタントに、すぐに「そうだ!」ってなる種類のものじゃないと思うんですね。

分からない部分があって当然で、言語化できない部分にアクセスしようとしているので、まあ分からなくていいと思います。

でも、「確かにそういうところがある。これって何だろう」というのを、タロットのイメージを心にアンカーとして置いておく。
そうやって、それをじっくり眺めて、時間をかけて掘っていく。

こういう使い方はまさにメタファーっぽいですね。
私の場合は、今回なら「悪魔」が自分の見えていない部分、自分の暗い部分の欲求とか衝動のメタファーとしてあって、それを眺めてるんですね。

今のところはっきりは見えてないんですけど、ゆっくり熟成させていくと、そのうちなんとなく、その形くらいは見えてくるんじゃないかなと思ってます。

そんなので解決って言えるのか?と思われる方が多そうですけど、まあ世の中というか、人間の心ってそんなにシンプルじゃないし、頭で理解できるようなスッキリした解決方法で済むようなことばっかりじゃないんですよね。たぶん。

「何かは分からないけど、自分の中にそういう部分がある」というところが見えて、それをカードのイメージの形にして一緒に眺めていると、だんだんそれ自体が怖いものでもなくて、当たり前にある自分の一部として同化していくというか…。

「悪魔」って見ると怖くて嫌な感じがするかもしれないけど、だんだんそれが同化してくると、はっきり言語化はできないかもしれないけど、自分を受け入れることがまた一歩できるようになる。そんな感じでしょうか。

なので結論。
タロットの魅力は「その分かりにくさ」にこそあるのではないか、ということでした。


抽象的で分かりにくかったと思うんですけど、でも普段リアリストで具体的な人ほど、実は抽象的なことって必要なんじゃないかなとも思うのです。
その話はまた今度。

それではまた!




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