【Excel】すべて選択する「Ctrl+A」の意外な弱点★
こんにちは、HARUです。
今回は、表を全選択する際に知っておくと役立つ豆知識を一つご紹介します。
Excelで特定の範囲にあるデータをすべて選択するときは、[Ctrl]+[A]を使いますよね。
このままどこかにまるごとコピーするときや、全体の書式を変えたいだけであれば特に問題ありませんが、実はこの[Ctrl]+[A]による選択が、その次の作業に影響してくる場合があります。
そこでこの記事では、[Ctrl]+[A]を押したあとの動作の特長を、類似のショートカットキーとの違いと合わせて解説します。
[Ctrl]+[A]を含めた「全選択」操作の性質を知っておくと、シーンに合わせて上手に使い分けていただくことができます。
ぜひご一読ください!
表を選択する
Ctrl+A
本題に入る前に、Excelにおける[Ctrl]+[A]の動作をおさらいしておきましょう。
[Ctrl]+[A]の"A"から「全部」「すべて」を意味する"All"を連想できます。[Ctrl]+[A]の役割はシンプルに「すべて選択」です。
稀に「表の全選択」として紹介されることもありますが、アクティブセルがデータの集合体の中にある状態で[Ctrl]+[A]を実行するとデータが途切れるところで選択範囲の拡張が一旦止まるというだけで、もう一度押せばワークシート全体が選択されます。
範囲選択における[Ctrl]+[A]の動作は、厳密にいえば表の全選択ではなく、ワークシート上にあるセルの全選択なんですね。
※これとまったく同じ操作を[Ctrl]+[Shift]+[Sapce]でも実行できます。
「Ctrl+A」の特長
表の中にアクティブセルがある状態で、もう一度[Ctrl]+[A]を押してみます。
アクティブセルはスタート地点にあるままですね。
続けて、周辺にある他の表もまとめて選択するために、[Shift]を押しながら方向キー操作をしていきます。
たとえばここで、誤って選択範囲を広げすぎてしまったとします。
ここまで[Shift]+[→]、[Shift]+[↓]で操作してきたので、なんとなく[Shift]+[←]、[Shift]+[↑]で修正できそうですが、実際にその操作をすると反対側の選択範囲が拡大してしまいます。
最初に選択したデータ範囲の4辺にアクティブセルが接していない場合、どの方向に操作しても選択範囲はどんどん肥大していき、一度広げた範囲を再度縮小することはできないんですね。
かといって、たとえ隅からスタートしたとしても、起点とするセルを誤ると、思うように範囲選択することはできません。
Ctrl+Shift+*
こんなときに便利なのが、Ctrl+Shift+*による選択です。
このキーで表を選択すると、どこからスタートしても必ずアクティブセルがデータ範囲の一番左上に移動します。
この動作のおかげで、選択範囲の拡張も正しくサクサクと行えます。
たとえ少しはみ出ても、簡単に修正することができます。
「Ctrl+Shift+*」の特長
なお、表を選択した状態で再度[Ctrl]+[Shift]+[*]を実行しても、ワークシート全体には広がっていきません。
あくまでアクティブセルが位置しているデータの集合体である「アクティブセル領域」の選択が、[Ctrl]+[Shift]+[*]の役割です。
ちなみに「アクティブセル領域」は、ジャンプ機能のセル選択オプションでも、指定できます。
これを実行すると、同様のデータ範囲が選択されて、アクティブセルが左上に移動します。
このコマンドに割り当てられているのが、[Ctrl]+[Shift]+[*]ということです。
一方で、セル内のデータを全選択するときや、エクスプローラ内でフォルダやファイルをまとめて選択するときは[Ctrl]+[Shift]+[*]は機能せず、[Ctrl]+[A]でないと選択できません。
冒頭に触れた通り、それぞれの性質を理解した上でシーンに応じて使い分けていきましょう。
いかがでしたか?
今回は、[Ctrl]+[A]を押したあとの動作の特長を、類似のショートカットキーとの違いと合わせてご紹介しました。
[Ctrl]+[A]による「全選択」と[Ctrl]+[Shift]+[*]による「アクティブセル領域の選択」はぜひセットでおさえてくださいね!
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