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清々しく毎日を生きる

『バガヴァットギーターカード』(向井田みお著/ヴィジョナリーカンパニー)を眺めていたら、「タマス(鈍質・怠性)」のカードが目に止まりました。タマスとは、インド哲学においてラジャス(激性・激質)、そしてサットヴァ(純性)とともに「3つの質(トリグナ)」のひとつ。

あらゆる万象を構成している性質であり、すべてのもの、人、感情や行動や季節や食べ物に至るまで、その「質」の偏りや配分で説明できる、という。その中で「タマス(鈍質・怠性)」とは、「不活発」「不注意」「無関心」として現れる。食べ物や生活態度や抱く感情などからタマスが増えることもあるし、逆に、タマス的な行動から、その質が増していき、囚われてしまうと、タマス過剰になった場合に見舞われる心身の疾患に陥るということも。

インド思想は万物、現象、人間の心や健康などが、すべて同じ法則で語られる。

エナジーヒーラーとしてこれまで活動して来て思うのは、平和で豊かな国としての日本で私たちは、タマス過剰になっているのだろうと。その為、上に挙げたような「不活発」「不注意」「無関心」であることがスタンダードになっていて、日本に限らず先進国や歴史上の大国(の豊かな層)は皆同じですが、そのタマス過剰ゆえに生じる弊害が、現実化してくるという事。

また、サロン仕事であるArganza の「ジェネシス(地球と人類ソウルの10億年の神話)」世界観では、「腐(ふ)」という概念、エネルギーの集合場、人類の魂が刻んで遺伝的に受け継がれている性質があり、それをインド哲学的に照らすとやはり「タマス」に当たるのだろうと思います。

私が考える「タマス」のイメージは、黄色、そしてそれが腐って来たようなイメージと、結果として「捕まってしまう」黒の集合場のエネルギー。で、ジェネシスヒーリング等のワーク伝授の場で「腐(ふ)」という原型について説明をするにあたって、花などの腐ったイメージ、で語ったりもしていたので、このカードを見て、野菜たちだったのでとても「わかるなあ」と思いました。

野菜たちが腐って、レンコンは特に病人としてベットで寝ている。そこから生えているキノコ。そして、大きな黒いクモ。

一方の「激質=ラジャス」は、赤のイメージで、争いを呼ぶエネルギー。貧困ぎみの国の人々が、満たされていない分だけ激しく争い合うようなイメージ。その点ではタマスと逆です。争いは破壊に繋がる訳なので、「ラジャス」を鎮めなくてはいけないという話は分かりやすいのですが、意外な盲点として、日本のような国だともともと「ラジャス」が少なめの歴史や風土だと思うので、その分タマスのネガティブな面が、進行しやすいのではないかと思います。

そして、スタートは「黄色」なのに、
深まるうちに、「黒」に絡め取られてしまい、動けなくなるという構図が、ヒーリングの観点から、よくあるだろうとも思うのです。

鈍い、無関心、不注意… 
その程度であって、闇に落ちている訳ではないと思いつつも。そのような状態にあると、闇が育ってしまうのを許すことになる。無関心、くらいのつもりだったのが、気づいたらネガティブな働きに囚われ、動けなくなってしまうような。

黄色と、黒が結びついている集合場などを、見かけたり感じたりすることが多いのですが、人々が無関心で人任せであれば、ネガティブなエネルギーが幅を利かせて広まっていく、という感じです。その点、ラジャスの活発さのほうがまだ、怖くないのかもしれない。

インド哲学、ヨーガ思想では、我々が目指すべきところは「サットヴァ(純質)」です。タマスもラジャスもバランスという点では両方必要なのですが、バランスの先、その上から、本来の魂の光であるサットヴァが、全体をうまくまとめるようなあり方を目指すべし、としています。

祈りや慈善活動といったものでも、適切でなければタマスに陥ってしまうのだとか。自分自身の意識と感性を研ぎ澄ませて、澱んだ水や、動かない石、になったりせず。程よく、適度に(無理せず)行う、意志をもった行動が、私たち自身を生き生きさせ、たくさんのプラーナを生み出し、負のエネルギーに捕まることなく、心地よい現実の流れを見せてくれる。サットヴァはまた、健康や幸せや純粋な心を顕現します。

参考資料『バガヴァッ°キーターカード』(向井田みお著/ヴィジョナリーカンパニー)について
以前やっていたArganza のスクールにて、ヨガを習っているという生徒さんが愛用中のアイテムであると紹介してくれました。その期では、私も他の生徒さんたちもこのカードを入手してちょっとしたブームに。。

最近、「カルマ」について改めて考えていて、参考にさせて貰いました。

そして気になった「タマス」カードのヴィジュアル。イキイキと毎日を自分が創造していると、感じていられる人々が増えていきますように。サットヴァへの祈りを込めて、今日は書いてみました。

読んでいただき、ありがとうございます。

Love & Grace
Amari