見出し画像

踊りを興す勇気と覚悟と覚醒。

僕がいわゆる自主公演を始めたのは8年前の2016年。
何がやりたかったのか、今思い返すと『出たい舞台を創りたい』って事だったんですね。
踊りを始めてすでに20年が経っていたころですが、本当に踊りたい踊りがなく、日々踊りに携わっていることは幸せはあるが、動きそのものに幸せを感じた事はほぼなかったし、今も探しているのが現状です。

当時35歳だった僕は、この先の自分の身体が体験する踊りを自分で選んでいきたいと思っていたのだろう。もちろん今はその思いはいっそう強く、自分が思う踊りを探して体感する事に何よりも時間を使いたい。

ここまでだと一人で道端で踊っていたらいいのですが、それをお客様に観てほしいという欲があるので舞台を創るんですね。
そこには色々なワクワクがあって、自分が思う踊りに興味を持って下さる方や、踊りを探す作業に付き合って下さる共演者がいたり、僕はこの方々に感謝しかない。この方々が何をそれぞれの人生に僕の現場から持ち帰ってもらえるかは僕にはコントロールが出来ないので、何かが行われた事に対するエネルギーの代謝としてお金が登場するんです。

このお金に僕は長きに渡り悩まされるわけですが、結果として必要です。

ここから先は

1,108字

この記事は現在販売されていません

よろしければ願い致します。頂いたサポートは楽しい【ODORU】企画のの運営費として大切に使わせて頂きます!