名もなきぬいぐるみ
夏といえば「お盆休み」
そう感じるのは私だけではないと思います
お盆には田舎のひぃおばあちゃんのところに行き
温泉に行ったり川遊びに行ったりする
家族のルーティンがあったのですが、
ひぃおばあちゃんが亡くなり
私も社会人になり、とんと行くことがなくなりました。
先日、お盆休みをもらい、家族の手伝いもかねて
久しぶりに行ってきました。
そこはかなり片付けられて整理されていたけれど
匂いは当時のままで、
変わらないものもたくさんありました。
特に目を引いたのは、名前もわからないキャラクターのぬいぐるみ。
私が幼い頃から変わらず棚の上にいたこの子たち
思わず手に取らずにはいられませんでした
連れて帰りたい気持ちをぐっとこらえて、
この大好きな景色を変えないために棚に戻しました。
ぬいぐるみを手に取って思い出したのは
亡くなったひぃおばあちゃんのこと
ひぃおばあちゃんは私が来た時のために
いつも冷凍庫に「バナナアイス」を作っていてくれました。
バナナに割り箸をさしてラップして入れておくだけの
かなり簡単なもので
アイスと呼んでいいのかもあやしいですが、
ひ孫をおもう優しい気持ちが詰まった大切な味です。
反抗期・思春期に入った私は、
「食べろ」と言われるバナナアイスを
押し付けに感じて嫌がっていたこともありました。
もっとバナナが嫌いになるほど食べてあげたらよかったのにな
今年の夏は亡くなって10年になる年だったような
久しぶりにバナナアイスが食べたくて
スーパーに行くことにしました。