ドーナツは美味しいけど、大切にしたいのは季節の巡りの中に生きているという実感
今日、職場でドーナツをもらった。
それも島では買えない、ミスタードーナツ。
島外に出たらお土産で買ってきてくれる人がいる。本当にありがたい。
ドーナツを見たらみんな大歓喜。私も白い壁を探して写真を撮るほど大興奮。みんな大好きミスタードーナツ。
今回のドーナツは、ハロウィン仕様だった。
あっ、そうか。もう10月。
今月はハロウィンがあるのか!
ドーナツのパッケージを見て気づいた。
都会は、今頃オレンジの広告で溢れているのだろうか。ショッピングモールには、かぼちゃのオブジェやフォトスポットが並んでいるかもしれない。
島暮らしでは、そういう広告と出会うことがほぼない。お店の中もオレンジには染まらないし、流れる曲も普段と変わらない。
携帯さえ開かなければ、誰かに「今シーズンはこれを食べな。これを着な。これを見な。これを聞きな。」と言われることはないのである。
ただ、季節の巡りの中にいるということ。
それを自分の身体で体感する。
空気の匂いや温度、雲の形や咲く花、動物の鳴き声や太陽の沈む位置。
島で暮らすうちに、自分自身の身体を通して、日々、季節の巡りの中に生きているということを感じられるようになった。
ドーナツは美味しいし、これからも食べるだろうけど。この実感を失いたくないと思う。