お金の使いみちについて
先日、シャンプーを新しくしました。1つ1000円くらいのやつ。
300円程度から数千円もするものまでとにかくたくさんあったので、こだわる方からするとそこまで高価な買い物ではないのかもしれません。けれどこれは僕の歴史上、自分で買ったシャンプーの中では一番の高級品で、初めて使ったとき、きしんでいた髪がしっとりと潤ったのがなんとなくわかりました。
シャンプーって、毎日使う割に交換するのは1〜2ヶ月に一度くらいのものですよね。数百円の出費で少しでも幸せな気持ちになれるなら、僕にとってはいい選択だったように思います。お金って基本的には有限だから、その「使いかた」がその人を形成するのだろう、というのは以前からよく感じていたことです。僕の場合だと、音楽に関わるものを買ったり、古着を買ったりになるのかな。
そんな最近を過ごしている僕ですが、昨日、僕たちodolが6月にリリースする4th Album『はためき』のCDジャケットを発表しました。
ジャケットに使用させていただいている写真は、『WEFT』のジャケットでもお世話になった写真家・濱田英明さんによるもの。
YouTubeには、新曲を含めて全曲が視聴できるティザー映像も上がっています。ぜひ見てみてくださいね。
そしてつい先日、この4th Album『はためき』のCDジャケットやブックレットなどについてのミーティングをしてきました。
1st Album『odol』の頃から(そしてそれを出す前のデモ作りから)デザインをお願いしている木下真彩さんとお話したのですが、15時に集まり、終わったのは22時ごろ。真剣に議論する時間は過ぎるのが早いですね。この作業をしていると、アルバムが出来上がってきたことを実感します。
僕らは音楽を作るときも、それにタイトルをつけるときも、今回のようにそれに付随するジャケットやブックレットなどについて考える時も、ああでもないこうでもない、と頭を捻らせています。頭を捻らせすぎて、頭でっかちになってしまうことも多々あると思います。
しかし、アルバムを出すにあたって強く願うのはとてもシンプルなことです。聴いてくれる方にとって、僕らの音楽が日常に馴染むものでありたいということです。
YouTube、サブスクなどストリーミングで音楽を聴くことが主流になっている今の時代。一枚のCDに3000円を支払うという使いかたは、おそらくマイノリティに属するでしょう。
だから、僕個人としてはかならずCDを手に取ってほしいという気持ちよりも、それぞれの方に合った方法で僕らの音楽に触れてほしいという気持ちの方が強いです。しかし、冒頭でお話した僕にとっての1000円のシャンプーのように(笑)、少し高いとも言えるお金の使い方で、あえて形に残るモノとして欲しいと思っていただけた方に寄り添う作品作りをしたいという想いも、常にあるのです。
リリースまであとひと月半。これからも、このnoteで『はためき』のことを少しずつお伝えしていきたいと思っています。楽しみにしていてもらえたら嬉しいな。