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僕の「憧れ」を綴った歌

皆さんは、普段どんな方法で音楽を聴きますか?

CD、ダウンロード、YouTube。そして今はやっぱり、SpotifyやApple Musicといったサブスクが多いのかな。

僕の所属するバンド、odolのサブスク上での再生回数を見てみると、基本的にはアルバムの中でMVがある曲や、タイアップした曲たちの再生回数が多いです。けれど『往来するもの』に収録されている「憧れ」という曲は例外で、MVやタイアップのない中で再生され続けています。

それだけでなく、ライブやSNS上で好きだという声をよくいただきます。そこで今日は、この「憧れ」という曲の歌詞について、書いてみることにしました。

まだ聴いたことがないよ、という方は、ぜひ聴いてみてね。

この曲が収録されているのは『往来するもの』というアルバム。去年リリースしてきたタイアップの楽曲たちとは違い、自分の内面と向かい合うような、パーソナルな内容を歌った曲が多く収録されています。

この「憧れ」という曲では、僕が音楽を始めるきっかけになったアーティストのことを、片想いの恋愛になぞらえて歌っています。

“憧れて空を飛んだ
風船みたいに 風に舞っただけで
方角も分からないけど
隣にいけるような気がしていたの”

そのアーティストというのが、Mr.Childrenです。

僕は小学生の頃に彼らの音楽に出会い、「バンド」というものに興味を持ちました。
その後高校生になった僕はバンドを始め、今ではミュージシャンという仕事をしています。

それほどまでに自分の人生に影響を与えた憧れのアーティスト。もはや純粋な「憧れ」の気持ち以上に、まるでずっと一緒に居たかのような親近感すら湧いてしまうほど。

“何よりも近くて
何よりも遠いようなファンタジー
初めて出会ったあなたに
ギュウッと胸を締め付ける音
聞かれた気がした
振り向いて誰も居なくて
魔法みたいだって思った”

自分の人生に影響を与えた存在をそのままストレートに歌うのではなく、恋愛になぞらえて歌っているのは、『往来するもの』を作った当時の自分らしいな、と思います。

一聴するとノリの良いギターロック調のこの曲ですが、通常のバッキングとリードという振り分けではないギターの使い方に、僕の思うodolらしさがあります。歌詞も、一筋縄ではいかないものにしたかったのです。

“真似してみるんだけど
似てるって言われたら癪だなぁ
初めて出会えたときには
もう頭クラクラ”

先ほど、「ずっと一緒に居たような親近感」と書きました。でもそれは、あくまで僕にとってだけのこと。もちろん、実際に会ったこともなければ、実際に話したこともない。

この曲の主人公のように、親近感や憧れを超えたその感覚や気持ちは少しだけいびつなもので、それこそがこの曲の歌詞で表現したかったことなのです。

”口に出して
言わないけど
聞いてないでしょ?
本当は誰よりも感謝してるよ
やっぱりあの時出会えてよかったな”

すでにこの楽曲を知ってくれていた方も、歌詞に注目して、また新たな聴き方で楽しんでもらえると嬉しいなあ。

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odol | backyard
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