ORANGE RANGE「オレンジボール」
2002年発売インディーズから発売された自身初のアルバムにして唯一のミニアルバムで彼らの出発点となったアルバム。
まずファンがこのアルバムを手に取って一番に思うのがボーカルのひとりであるRYOの声が今とだいぶイメージが違う事だろうか。その翌年のメジャーにて発売されたシングル「キリキリマイ」以降から現在のイメージとなるRYOの声になっているので1年近くでここまで進化するのはなかなかの驚きだ。演奏は全体的に初々しさが出ている感じではあるがすでに進化するまでもう少しといった感じで全体的にロックがメインのアルバムといった感じだ。
本作は沖縄限定盤というジャケット違いの盤も存在する。
メンバー
Kazuhito・・・ドラム
Yoh・・・ベース
Yamato・・・ボーカル
Hiroki・・・・ボーカル
Ryo・・・ボーカル
Naoto・・・ギター
収録曲
奏重鼓
作詞・作曲 ORANGE RANGE
初めて作られた記念すべき処女作でまるで「俺らがORANGE RANGEだ!音楽業界(てめぇら)覚悟しろ!」と主張するような超強気な自己紹介ロックソング。まさに奏重鼓というワードが実にしっくりくるサウンドと歌詞。
個人的にサビのボーカルに負けじと主張を強く出たまるで火花を散らすようなギターの音がさりげなく好き。
2007年発売のシングル「イカSUMMER」のカップリングにてサビ以外原型がほぼ留めてないセッションアレンジされたヴァージョン「SJK06」が収録、2023年発売のライブ会場限定アルバム「NAKED×REFINISHED-3 mics and back sounds-」にて「奏重鼓-REFINISHED-」というタイトルで改詞が施されたセルフアレンジされたヴァージョンが収録。
ガジェットグルーヴ
作詞・作曲 ORANGE RANGE
何やら物騒な事が起きそうなドラマチックなロックサウンドと映画「ゴーストバスターズ」のようなストーリー仕立てな歌詞が特徴。イントロのギターのフレーズが結構いい味を出している。
歌詞は要約すると悪党モンスターをメンバー6人で退治しにいくという内容。CメロのYAMATOパートが特に好きで「強力ガスで一階は混乱 「ボスは二階だ」片手に持ったマシンガンぶっ放し突破(中略)やれやれバカめ!こちらに突進 そちらにお見舞いランチャー発射!!」というバイオハザードなどを彷彿するようなゲームのような歌詞が良い。
個人的にこのアルバムの中で一番好きな曲。ゲーム名っぽいタイトルも気に入ってる。
キリキリマイ
作詞・作曲 ORANGE RANGE
彼らの定番曲である「キリキリマイ」の原曲でこちらは後のハードロック調なヴァージョンとは大きく異なり、どちらかというとサウンドはプログレ寄りで曲のテンポも後のヴァージョンよりも遅め、またRYOパートの歌詞が異なり「爆弾投下設定 大日本帝国決定」というやや一部から‘‘不謹慎だ‘‘という意見が出てきてもおかしくない歌詞だった。また2番の歌詞は存在せず、1番の歌詞を繰り返してる。
メジャー盤の方を聴きなれた人には物凄く違和感を覚える事間違いない。
後の「キリキリマイ」のシングルのカップリング曲「テンテコマイ」という‘‘キリキリマイ‘‘というワードを‘‘テンテコマイ‘‘に変えたヴァージョンがあるが、こちらは原曲であるこちらのサウンドに近いテイストになっている。
フラワーガーデン
作詞・作曲 ORANGE RANGE
真夜中を意識したようなどこか暗めな雰囲気のテンポが遅めなロックソング。
歌詞はこれまた自分たちを歌っているような内容で、自分たちが光を照らして花を咲かす(フロアを沸かす)という意味を込めた曲だと思われる。後半のちょっとだけアップテンポするYAMATOパートが結構好き。
2023年発売のライブ会場限定アルバム「NAKED×REFINISHED-3 mics and back sounds-」にて「フラワーガーデン-REFINISHED-」というタイトルで改詞が施されたセルフアレンジされたヴァージョンが収録。
中毒
作詞・作曲 ORANGE RANGE
前曲の落ち着いたテンションから一転「奏重鼓」を彷彿するような強気なテンション高めテンポも速めなのロックサウンド。
歌詞はこれまたこれまた自分たちを歌った内容で「俺らの歌でお前らを中毒症状にさせてやる。」と言いたげな感じの曲だ。
ベロシティー
作詞・作曲 ORANGE RANGE
シングル「ビバ★ロック」のカップリング曲及びアルバム「1st CONTACT」に収録「ベロシティー3000」の原曲。サウンドとテンポに関しては3000ヴァージョンと比べるとシンセサイザーの音がギターになってるぐらいの違いしかない。歌詞に関してはところどころ変わっている箇所が多く、サビも3000ヴァージョンと結構異なる。
ファンクテューン
作詞・作曲 ORANGE RANGE
イカしたベースのイントロが印象的なファンクロックで非常にリズミカルなテンポが堪らなく、サビの3MC陣の掛け合いが最高に気持ちがいい曲だ。
メンバーが高校時代に学園祭で演奏した事がある曲でメンバーの思い出のある曲らしく、ライブでも演奏される頻度はこのアルバムの曲の中では高い。
2023年発売のライブ会場限定アルバム「NAKED×REFINISHED-3 mics and back sounds-」にて「ファンクテューン-REFINISHED-」というタイトルで改詞が施されたセルフアレンジされたヴァージョンが収録。
奏重鼓‐RKDRMX‐
作詞・作曲 ORANGE RANGE
リミックス RYUKYUDISKO
NAOTOの双子の兄によるテクノユニット「RYUKYUDISKO」による「奏重鼓」のリミックスヴァージョン。ボーカル陣の音声をめちゃくちゃにいじったダンスナンバーとなっている。
さりげなく彼らにとって初CDデビュー作でもあったりする。その後もしばらくレンジのシングルのカップリングでリミックスを提供するが、彼らの本格的なデビューは本作から2年後の2004年に発売されたミニアルバム「LEQUIO DISK」からになる。
現在所有しているアーティストCD・音源(邦楽編)
https://note.com/odmssyw/n/n4d7ea2d38165
現在所有しているアーティストCD・音源(洋楽編)
https://note.com/odmssyw/n/n9e4b10ae1dce
現在所有しているアーティストCD・音源(その他)
https://note.com/odmssyw/n/n34964b507575
現在所有しているアーティスト DVD・Blu-ray
https://note.com/odmssyw/n/n47d6b0d7eb31