ORANGE RANGE「musiQ」
2004年12月発売。2枚目のアルバムにして彼らにとって最大の売り上げを記録したアルバム。本作に収録されているシングル曲はすべて当時のオリコン1位を獲得したまさに全盛期真っただ中だった。
前作以上にバラエティに富んだ作品で全19曲というボリュームの多さが特徴。他アーティストのオリジナルアルバムでもここまで曲数の多いアルバムはあまりお目にかからない。
この翌年に発売したシングル「お願い!セニョリータ」を最後にドラムのKATCHANが脱退する為、実質6人で作り上げた最後のアルバムとなる。
メンバー
HIROKI・・・ボーカル
YAMATO・・・ボーカル
RYO・・・ボーカル
NAOTO・・・プログラミング、ハブギター
YOH・・・ベース
KATCHAN・・・ドラム
収録曲
KA・RI・SU・MA
作曲 ORANGE RANGE
インスト曲。47秒というレンジの中で一番短い曲。全編打ち込みで普段のレンジの曲ではあまり聴かないシンセ音が鳴り響く。「オキナワー」と叫んでいる人物はYAMATOらしい。
チェスト
作詞・作曲 ORANGE RANGE
シングル曲。シングル曲としては2分13秒と短いものの、非常に激しいハードロックな曲。第2の「キリキリマイ」的なイメージ。
ところどころ聴こえるベースと最後のYAMATOのシャウトがめちゃくちゃかっこいい。
ロコローション
日本語詞 ORANGE RANGE
作曲 ジェリー・ゴフィン、キャロル・キング
シングル曲で「上海ハニー」に続く夏歌。歌詞がちょくちょくエロい。相変わらず一度聴けば耳に残るフレーズを作ることが上手い。
以心電信
作詞・作曲 ORANGE RANGE
超有名な曲。電子音が心地よく響くポップな恋愛ソング。タイトル通り以心伝心を歌っているが、伝心が電信なのはおそらくこの曲が携帯のCMで使用されたからその繋がりだろう。意外にもシングル化されていない。当時のレンジの曲としては珍しくラップがない曲でもある。
ZUNG ZUNG FUNKY MUSIC
作詞・作曲 ORANGE RANGE
シングル「ミチシルベ~a road home~」のカップリング曲。タイトル通り全体的にズンズンしたリズムでファンキーな曲調のミュージック。ディスコとかでかかってそう。
意外にもPVが存在しているが曲とは裏腹に不気味な作品である。
パディ ボン マヘ
作曲 ORANGE RANGE
インスト曲。どこかジャングルの奥地にいそうな部族が怪しい儀式を行っているかのような声とギャーギャーした野鳥の声(明らかにメンバーの誰かの声)が特徴。ところどころ聴こえる口琴のような音が雰囲気を引き立てている。
シティボーイ
作詞・作曲 ORANGE RANGE
ディスコ調な曲でところどころ鳴り響くシンセが良い味を出している。イントロの古い映画のような演出?がたまらない。
個人的にHIROKIパートが特に好きで特に「フッと見たら ガッと熱い視線 「コワッ」 ギャルウィンク」の部分。
謝謝
作詞・作曲 ORANGE RANGE
ジャズ風味な曲。謝謝(中国語で「ありがとう」)というタイトルとは裏腹におどろおどろしい雰囲気の曲で外国の夜の墓場のイメージ。メンバー曰く「曲の雰囲気が謝謝っぽいから」らしい。なんじゃそりゃ。
男子ing session
作詞・作曲 ORANGE RANGE
ちょっと上手い?タイトルのパーティソング。とにかく今を楽しんで盛り上がろうという意味がこめられてるとかいないとか。
Beat Ball
作詞・作曲 ORANGE RANGE
KATCHAN曰く「テンポが難しくて苦手な曲」らしい。リズム重視で聴くとたしかにそんな気がする。musiQツアーで演奏されなかった(単にDVDに収録されなかった可能性もあるが)のはそれが理由か。FANTAZICALツアーで演奏された時YOHがベース弾く際異様に慎重に弾いてる姿がある。
個人的にスルメ曲。
ミチシルベ~a road home~
作詞・作曲 ORANGE RANGE
シングル曲で元々はインディーズ時代に出した同名シングル(サブタイトルは付いてない)が原曲。聴き比べるとメロディは変わらないが、歌詞の順番も違く、間奏も原曲の方が長い。
自分が信じた道を迷わずただ進めというメッセージが込められた曲。
ところでレンジの真面目な曲を聴くと「普段ふざけている人が時にはシャンとして真面目な事を言う」ような感じがする。
花
作詞・作曲 ORANGE RANGE
レンジのシングルの中で最大の売上を記録した壮大な恋愛バラードソング。個人的に神曲。あのGacktも絶賛したほどだ。
何よりストリングスの功績も大きく、この曲をより盛り上げている。逆に言うとバンドサウンドは全体的に控えめ。一番好きなのはサビの後の間奏からのYAMATOの部分「花はなんで枯れるのだろう 鳥はなんで飛べるのだろう」という直球な疑問の部分がよりこの曲の良さを引き立たせている。
FULL THRO TTLE
作詞・作曲 ORANGE RANGE
しんみりムードをかき消すようなテンポが速めのハードロック調の曲。前作の「Fever!」のような立ち位置。
祭男爵
作詞・作曲 ORANGE RANGE
縁日に曲がかかれば盛り上がりそうなお祭りソング。特にサビの「空高くアイアイヤー」からの盛り上がり具合が最高。サウンド面においても祭りの主役ともいえる和太鼓をフィーチャーしている点も特徴。非常に暑苦しい男くさい祭りのイメージ(あくまで個人的に)でそういう意味では同じお祭りソングで有名なJITTERIN'JINNの楽曲「夏祭り」とは違う印象。
papa
作詞・作曲 ORANGE RANGE
隠れた名曲。メンバーも「意味不明な曲」と自負しているのだから意味不明な曲。この曲の最大の魅力はサビのYAMATOの「パパ、○○○!!」の部分だろう。心なしかこの曲のパパにはあまり良い印象がない…w
個人的に好きなのはYAMATOの「この子 の猫 池に落ちてポッチャン」からのRYOの「今日のたこパー クッキングパパ 「エサはまだ?」 キレるタマ」くだり。
HUB☆STAR
作詞・作曲 ORANGE RANGE
YAMATOからHIROKIからRYOというリレーのようなやり取りが印象的な疾走感漂うロックナンバー。前作の「ヤング8」のような位置。
Oh!Yeah
作詞・作曲 ORANGE RANGE
ポップな青春ソング。片思いを歌っている様子だがストーカー的な目線にも見えてしまうのは多分気のせい。
SP Thanx
作詞・作曲 ORANGE RANGE
ファンと支えてくれた人たちへの感謝を表したバラードソング。「花」ほどではないがストリングスの音とシンセが全面に出ている。個人的に好きなのが最初のサビ後の間奏部分からYAMATOパートからHIROKIパート。また曲の終わりの鐘の音の響きも好き。
終盤のサビは当時の子供がコーラスをしている。
ジパング2ジパング
作曲 ORANGE RANGE
アルバムの締めはこれまたムードをぶった切る緊迫した様子のインスト曲。映画のサントラにありそうなドラマチックな仕上がりとなっており、正直このまま埋もれるのにはあまりにも惜しいと感じるほどダイナミックな曲だと思う。
現在所有しているアーティストCD・音源(邦楽編)
https://note.com/odmssyw/n/n4d7ea2d38165
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