シェア
暖かい光に 煌めく生命のすみか みづから望むこともなく たゞ 古へからの ならはしに從つ…
その一 いつもと 変わることなく しずかな朝が おとずれる しかし――朝日に照らされるの…
空から 雪が流れてきた! 果敢なげな ほほえみを 陽にむけた まっ白い雪は まよいなく …
秋はまたたくまにかけ 冬が目のまえまでやってきた! 寂寥を身にまとった風が 木々の眠りの…
風が草のにおいをはこんできて 黄昏のおとずれをささやく ちいさなかげをきらめかせながら 水…
その一冬がかえってきた! 雪はかがやいて光っている 深いしじまをひびかせながら 浮き雲は冷…
その一 あつい灰色の雲が陽をかくし すきのないかげが一面に落ちる 明暗のおりなす繊細な模様は 大地の底でまどろんでいる しかし 雲をすく淡い光は はっきりとうつしだしていた うすやみに包みこまれた ひどく傷つきやすい世界の全てを ……風が山のうえをかけめぐる 生命をおえた枯葉は 褐色の雪となってまい散った 冷たい風が 乾いた枯葉が しずかにほほをくすぐる 小さな 小さな雨のきざしとともに…… その二 たえまなくそぼふる 秋雨は何かをささやいている 世界を優しく包む
その一陽ざしがかくれようとしている しずかにきらめく夕ぐれの光は 空と大地のあいだから 生…
その一 澄んだ空の奥底からは 柔らかい光が溢れ 淡い雲の狭間からは 冷たい結晶が…
空をめぐる夏の風は 窗のところにかえってきて 少しのためらいも感じさせずに ぼくの部屋に入…