猫のまなざし-てぷてぷ猫神様のダイエット方針-
トライアル3日目。
深夜事変を乗り越えた朝。
おでん君は、何食わぬ顔で甘えてきます。
私たちがご飯をくれるということを覚えたんでしょう。
私がおでん君の食器をキッチンに運び、猫缶を開けてご飯の準備をしていると、ピタッと足元にくっついてきます。
冷蔵庫を開けようが、人間用の朝ごはんの準備をしようが、まるでバスケットボール選手のディフェンスのように、マークして離れません。
おでん君は食いしん坊と言いますか...。
多分、これはおでん君に限ったことではないと思うのですが、「猫のまなざし」には人の心を動かす不思議な力があると思います。
おでん君は、ウェットフードもドライフードもペロリと食べてしまいます。
でも、これだけ食べても本人にとっては「まだ足りないな〜」と思う時があるんですね(というかほとんどいつもですが)。
さて、ここで猫の体格について少し確認しましょう。
猫の種類によっては、そもそも体格が大きい種類というのがあります。
ライオンやチーターなんかはいい例ですが、猫なのに大きいですよね。
家猫だと、サイベリアンやノルウェージャンフォレストキャットなどが有名です。
人間に置き換えて考えてみても、白人、黒人、欧米人、日本人など、人種によって様々な観点から見ても体格差があります。
これは骨格の構造上、生じる差で、種類による特性です。
それを踏まえて、さらに個体差があります。
日本人だって、小柄で細身な体格が一般的ですが、環境や訓練によって体格を大きくすることができます。
いわゆる保護猫は、たいてい雑種であることが多いので、どんな血統の猫なのか知る由もありません。
ただ、その体格や性格によって、「もしかしてウチの子は⚫︎⚫︎⚫︎の血が入ってるかも...!」とかを考えることはできます。
確認することができないので、なんとなく「血液型占い」みたいな感覚ですね。
さて、おでん君はというと、4歳の男の子にしては大きい7.3kgのワガママボディです笑
これは、単に太っている「ぽっちゃり猫」さんだからです。
どのくらい肥満なのか、超単純計算ですが、人間に置き換えて計算してみましょう。
猫の4歳は、人間でいう32歳です。
猫の平均身長(体長)は胸からお尻までで25〜30cmです。
おでん君はノルウェージャンフォレストキャットのような特別体格がいい種ではないので、人間でいう「平均身長」であると考えます。
人間の32歳の平均身長と平均体重は、厚生労働省が調査したデータ( https://www.mhlw.go.jp/content/000711007.pdf )によると、30〜39歳の平均値に該当するので、171.5cm、70.0kgが標準体型となります。
成猫の平均体重を5kgと考えると、5:7.3=70:xとなり、x=102.2 です。
つまり現状、おでん君は人間でいう身長171.5cm、体重102.2kgの32歳男性ということになります。
猫は、1ヶ月に体重の7%以上の減量は死に関わると言われているので、1ヶ月に4%ほどの緩やかなペースで減量しなければなりません。
7.3kgの4%は292gなので、だいたい毎月300gずつ減量して7〜8ヶ月くらいで理想体重にできたらいいね、という感じです。
猫にとって2.3kg減量は、人間で言うと32.2kgの減量で、7〜8ヶ月くらいで理想体重にもっていくには毎月4kgずつ減量する感じです。
毎月4kgの減量となると、かなり頑張らないといけないですよね笑
まぁ、これはあくまでも単純計算なので、そううまくいかないと思いますが、なんとなくどれだけダイエットが必要なのかがイメージできれば幸いです。
飼い主のことをじっと見つめてくるとき、たいていは構ってほしいか、ご飯が欲しいときです。
この「猫のまなざし」は、人間の理性を一瞬にして吹っ飛ばすほどの破壊力があります笑
この「猫のまなざし」によって甘やかしてしまうと、ぽっちゃり猫のできあがりです😂
人間にとってもそうですが、肥満というのは病気の元になるので、良くないです。
かわいい、長生きしてほしい、そう思うなら甘やかさずに、きちんとした食生活とリズムを作ることが必要です。
おでん君がぽっちゃり猫だということは譲渡会のときに既にわかっていたので、我が家では「食べて痩せる」ダイエット方針にしようということに決めています。
つまり、
毎日決まった時間に食べる
→朝7時、夜7時の計2回毎日決まった食事量にする
→ウェットフード:1回分の規定量
→ドライフード:約30gおやつは「頑張ったとき」や「嫌な思いをしたとき」など限定的なときだけにする
このように、人間のダイエットのソレと同じで、ストレス無くダイエットするには、まずは規則正しい生活を心がけることを徹底します。
保護主のチーカワさんからは、「ご飯をなんでも食べてくれるのはありがたいけど、あの「猫のまなざし」で「もっと」とせがまれた時、我慢のしどころかと思います!」と言われていました。
それを聞いたときは、「全然大丈夫でしょ〜」なんて思っていましたが、実際に見つめられると、ついついあげたくなってしまいます。
もう、毎日、葛藤なんです笑
そんな飼い主の気持ちは露知らず、今日もまた期待のまなざしで見つめてきます。。。
いつか、心折れそうだから、早いとこダイエット終わらせようね、おでんくん(^ω^)