その潔さが好き
春の手前、寒風吹き荒ぶこの季節。食べたいものと言ったら、シチュー!
それも「ZAZI(ザジ)のシチュウ」が食べたいんだい!
衝動を抑えきれずに、久々に喫茶店 ZAZIに赴きました。
ZAZI側も「うちのシチュウ、お好きでしょう?」と言わんばかりにシチュウセットというメニューを用意してくれています。
数種から選べるシチュウとまん丸パンにドリンクが付くお腹に幸せなセットです。
今回オーダーしたのはブラウンソースのミートボールシチュウ。
小ぶりなホウロウ鍋に注がれるアッツアツなシチュウをハフハフいただくのは冬にやりたいことベスト3にはランクインする勢い。
私は猫舌なのですが、火傷も厭わず夢中でハフハフしてしまいます。
そんなアチチな口内を癒してくれるお供にはパワードリンクを選択。
名前からしていかちぃ感じですが笑、恐れることなかれ、牛乳にレモンなど柑橘系のフレーバーが香るあっさりとした飲み物です。
マミーでもヤクルトでもなく、北海道で言うならカツゲンよりも甘さ控えめ。
不思議なスッキリ感はZAZIでしか味わえないなぁ。
ZAZIは札幌・狸小路5丁目近くにお店を構える老舗喫茶。
1976年にオープンしたそうです。
私の母もZAZIフリークで、高校生の時から通っていたのだとか!
(高校時代の私はスタバで精一杯だったのに…やりおる、母!)
そんな母曰く「ZAZIと言えばザジミートだよ」。
前に一度、母がオーダーしたザジミートをつまみ食いさせてもらいましたが、ひき肉がしっかりとスパゲティに絡んで、母の言うこともなるほどなぁと思いました。
ミートソースと聞くとトマトソースかなと思いがちなところを、ひき肉を全面に出してくるところがまたZAZIの潔さを感じます。
◇
そう、ZAZIは潔い。
他店の話を持ち出すのは非常に申し訳ないのだけれども、、
先日、札幌でも屈指の老舗喫茶店にお邪魔したところ、若い人におもねるかのような映え意識してます感が出てしまっていて、悲しかった。
なので、ZAZIの昔からずっとそのままな雰囲気がより一層、私には映えるのです。
母も「久しぶりに来たけれど昔のままの雰囲気だ」と懐かしんでいました。
ご覧ください、こちらはZAZIのプリンなのですが、喫茶店でよく見かけるようなガラス皿にひっくり返って登場するのではなく、カップに(恐らく)作ったままやってきます。
メニューもルーズリーフを束ねたような格好で、うぅ〜ん潔い。
「ずっとそのまま」が歳を重ねてどこにも出せない独特な味わいを創り出す様はとても魅力的。
そんなお店が場所が増えてくれたらなと思うこの頃です。