年越し蕎麦を引き取りに
大晦日、各家庭にはそれなりにやるべきことがあるかと思います。
大掃除、買い出し、駆け込みで年賀状出し…。
一通り経験してきた私ですが、今年は年越し蕎麦の引取人という大役を仰せつかりました。
年の瀬の瀬まで仕事という主人に代わり、近所の美味しいお蕎麦屋さんまで年越し蕎麦をお迎えに。
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これから赴くお店は「手打蕎麦の たぐと」。
なぜか蕎麦の名店がひしめくこのエリアでも一等の味わいを提供してくれるお店です。
「たぐと」のお蕎麦はざるもせいろも素晴らしい。
特に、せいろを頼むと食の進み具合に合わせて茹でたてのお蕎麦を出してくれるというこだわりようにいつも感動します。(普通盛りでも蕎麦第1弾・第2段と分けて提供してくれる)
そんなお蕎麦屋さんだから持ち帰りの年越し蕎麦も美味しくないわけがない!
主人は結婚前からこのお店を贔屓にし、実家用にたんまり購入しては帰省していたそうです。
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今日の札幌は晴れ渡り、時折吹き付ける冷たい風にパウダースノーがキラキラと舞い上がる天候。
寒いものの、本当に穏やかなお天気の中、なんの変哲もない住宅街を抜けていきます。
道中、いくつかの小さな事業所が表に掲げるしめ飾りがお正月らしい。
しめ飾りてよく注目してみると色々な形があるんだなぁ!と発見があったり。
スナップ撮影を楽しみながらだと、いつもの道も新鮮な気持ちで歩くことができました。
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いつもながらのテキパキ接客を受けて無事、5折を引き取ることに成功。
これで今夜の義実家でのお楽しみが約束されました。
元来た道を引き返し、我が家までうんうんと運び入れ、そっと折を開いてしめしめ…とお蕎麦をのぞき込みます。
これですこれ!この美しき白っぽ更科よ…。
細くて茹で加減を誤るとちぎれてしまうので、慎重な作業が要されます。
(これは毎年、義母にお願いしている。笑)
みんなからの熱いリクエストもあって揚げごぼうも入手。
お蕎麦と一緒に食べると最高なんだなぁ!
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今年最後の大役を終え、あとは主人の実家に行って夜を待つだけです。
昨年、初めての義理実家での年越しはまだ緊張していてせっかくの年越し蕎麦も遠慮しちゃって全然食べられなかったのですが、
今年は夏に小さいながら親族のみで結婚式を挙げたこともきっかけに、段々と私の緊張も解けてきました。
だから今年はたくさんお蕎麦を食べられる!遠慮はなしだ!
こんな風に今年は新たにできた居場所をより心地よく過ごすため動けたんじゃないかな。
そしてそれに応えてくれるかのように温かく迎え入れてもらえた気がします。
年初に手帳に書いた2021年叶えたいことリストの一つに「1人でもごきげんな方へと転がる」とありました。
なかなかいいことを言うじゃないの。結構実現できているんじゃないかと思う。
来年は「面白い方へと転がる」と記そうと思います。
いろんな状況にまた直面するかと思いますが、今日のたぐとまでの道中のように視点を変えて何事も面白がって行けたら、、きっとまた楽しい1年!