香川県は地下にある
なんでも香川県は大通駅の地下にあるらしい。
そんな話を随分と前に聞いていました。
なんのこっちゃと思いましたが、どうやら札幌でも有名な本格讃岐うどんのお店がビル地下にあるようです。
香川県、もとい「かがわ軒」に行ってきました。
香川県のうどん文化に痛く感銘を受けたという店主が脱サラ、本場で修行を経て開いた「かがわ軒」。
入店したら券売機で食券をゲットし、カウンターへ。
もうもうと湯気が立ち上がるお鍋でチャチャっと麺が茹で上げられ、「どうぞ〜」の声を合図にトッピングで自分好みに仕上げます。
カウンター上にはネギに白ゴマ、天かすにおろし生姜、大根おろしやぶっかけ用のつゆなどよりどりみどり。
ツウは自分好みのトッピングをしっかりと把握しているんだろうな、と思いながらビギナーな私はネギに天かす、おろし生姜をいただきます。
この日、私は「ひやあつ」という冷たい麺に熱いお汁をかけたものをいただきました。
ツルモチ食感の麺が優しいお醤油出汁に馴染んでほんのり温か。ほっこり〜
一反木綿のような平麺が一枚だけ乗っていますが、これはお客さんの幸福を祈ってのサービスなんだとか。
他にもゆで卵を無料で付けてくださったり、
私のようなご新規さんには丁寧なシステムの説明、
「いろんな食感が楽しめるよう麺の部位?を変えて入れています」という配慮、
一つ一つが真心こもったおもてなしでした。
食事を楽しんでいると、次々と休憩中と思しき作業着姿の男性陣やおばあさんが来店されていて、人気が伺えます。
地下にあった香川県は湯気の向こうに真心が覗くほっこり空間でした。