おいしさまでのカウントダウン
着丼1週間前
「そろそろ行く?」と主人と打ち合わせ。
LINEで送られてくる営業スケジュールを確認。
週末は営業日であることを確認。
「前回から3週ほど経っているし、そろそろだね!」と週末の来店を決意する。
着丼3日前
お財布の中のお札をチェック。
券売機では1000円札と小銭しか受け入れてくれないため、大きなお札はなるべく崩しておく。
店頭で両替も可だが繁盛店、なるべく負担をかけぬようひっそり配慮。
着丼1日前
主人と「いよいよ明日だね!」と来店のワクワク感を共有する。
「ほんと好きだねぇ〜」と呆れにも似たような笑いが返ってくる。
着丼1時間前
自宅を出発。
着丼40分前
お店に到着。
祈りながら暖簾をくぐる。「あまり混んでいませんように」
着丼35分前
やはり今日も店内に列ができていて、券売機に辿り着くまでちょっと時間を要した。
主人は「濃厚つけ麺」を。私は「つけ麺」のボタンを押して食券を手にする。
券売機横に置いてある使い捨てエプロンも拝借。
着丼20分前
列がスムーズに流れ、もうそろそろ着席か?のタイミングで店員さんが食券を引き取りに来てくれる。
この時主人は「濃厚つけ麺は熱盛りの大盛り、つけ麺は冷やの大盛り麺固めで、どちらもニンニク抜きでお願いします。」
を澱みなく告げる。
呪文のようだが大事な手順。
着丼10分前
カウンター席に通される。
卓上のアルコールをシュッシュし、身を清めながら静かに待つ。
着丼5分前
使い捨てエプロンを装着。
エプロン紐を首の後ろで結びながら「今日も美味しくいただくぞ!」と気合。
着丼
いよいよお目当てが到着!
主人から「よく噛んで食べるんだよ」と子どものようなたしなめを受けながら一口啜る。
美味しくて待望の味で泣く(心の中で)。
着丼5分後
ズルズル…ズルズル…太い麺を啜りながら隣の主人を見ると、やっぱり美味しそうに食べている。
ここでの食事中、むやみやたらに声をかけてこない主人が好きだ。
着丼10分後
そろそろ食事もラストスパート。
「もう食べ終わってしまう」と悲しくて泣きたくなる。(注.大盛り)
着丼12分後
「スープ割りお願いします」と店員さんに声をかけて特製出汁で割ったスープを静々といただく。
着丼15分後
今日も美味しくいただけたことに心から感謝しながら使い捨てエプロンを脱ぐ、口元を拭う。
役目を終えたエプロンとチリ紙は入口横のゴミ箱へ。
「ごちそうさまでした」と一礼しながら声をかけると、大将の「ありがとうございました」が追いかけてくる。
今日も良い食事だったことを噛み締めながら店を後にする。
着丼20分後
帰りの車内で「今日も顎にスープ飛ばしてるよ」の指摘を受け、ルームミラーで確認しながら改めて口もとを拭き拭き。
また3週後も楽しみだなぁ。