呪詛の言葉を吐き
もしくは書き連ね
憎き誰かを呪うたとて
呪うた後で
彼の人がどうなるかを
眼前で見届けることが出来ないなら
到底叶うことのない願いや祈りと
さして変わらぬではないか
決して許せぬ彼の人を
呪うた後で
厄災が降り注ぐのを
見届けるために
片時も忘れることなく
追いかけ想い続けるなら
慕情に取り憑かれた恋煩いと
なんら変わらぬではないか
好意も悪意も
決して届くことがないと知った時
呪詛の言葉が
誰に降りかかっていたのか
知ることになろう
暗い暗い穴の中で
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?