希望とは言い難い何か

何かを好きになった私も
何かを好きにならなかった誰かも
その何か自体も
何も悪くはない
何も咎められることはない

誰にも
何にも
何ひとつ
落ち度は無くても
ありとあらゆる物事のほとんどは
決してうまくいくことはない

世界は真に暗闇かもしれない
悲しみだけが圧縮されたブラックボックスかもしれない
仮にそうであっても
そのことを絶望と言えるだろうか?
たしかに希望とは言い難い

それでも私の限られた時間の中で
その問いに対する私なりの解答を
なんとか導き出してみたい

もしそれが出来たなら
今よりかはほんの少しだけ
優しくなれるかもしれない

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