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江古田十条 ekoda jujo
2023年2月21日 07:48
さらさらと音もなく強風に吹かれて所在をなくし舞上げられて戻ってこれず宙をさまよい海に流され不平も言えずになすがままガラガラと音を立て荷馬車が通れば居場所を追われ舞上げられて地に落ちる叩きつけられ踏みつけられ不平も言わずにそこにいる砂の感情に想いを馳せるまるで砂のような感情につける名前も思い浮かばない
2023年2月12日 07:52
もう何もかも赦すことを許さないか赦さないことを許すかいまさらどうでもいいような気もするもうどんなことも赦すことを許すか赦さないことを許さないかいまならそれでもいいような気もするとはいえ陽の光に背を向けて過去にこだわり続けるか陽の光を目指して未来に賭けてみるかというような単純な二択でもないような気がするきっと陽の光は前も後ろも照らさないただ寸分のズレも
2023年2月10日 19:44
雨 弾幕のような水滴が穿つ穴から漏れ出る記憶名残り惜しさすら水泡のごとく雨 電流のような気がつけば青い空砂場の隅でうずくまる黒い影見覚えのない雨 雑音のような学びの社で失い音も無く静止しばしそのまま色も無く断絶雨 嘲笑のような雨穿つ海馬