名人論ー正徹物語より

正徹物語ー北海道2014

北海道の公立高校入試2014年に出題された「正徹物語」からの記事になります。

リード文に以下のような記述があります。

「初心者が和歌を詠む際の心得について筆者が自分の考えを述べた文章です」と。

やはり高校入試だけあって出典は「勉強」につながるような内容です。

大学入試になると「生きざま」のような内容が漢文も含め多くなる傾向に感じます。

和歌の名人と初心者との違いについて書いてある文章です。

名人についての記述は「何事をいひ出でたるも、一ふしの興ありておもしろきものなり。」とだけあります。

「どのようなことを表現したものでも、どこか優れたところがあって趣き深いものだ。」となりますね。

まあ、そんなものでしょう。

さて、初心者についてはいろいろ書いてあります。

「心にうらやましく思ひて、詠み似せんとすれば、無心所着の何ともなくほれたることを詠み出だすなり。」って書いてあります。

注があって「無心所着」は意味が通じないこと、「ほれたること」はぼんやりしたことと書いてあります。

つまり「上手な人をうらやましく思って真似して詠むのだけど意味不明でぼんやりしたものを作ってしまう。」という意味になりますね。

勉強も同じで点数がいい人のいいところだけを真似を少ししたところで自分でもよく分からない状況になってしまいますよね。

まあ、ノートなどを勉強できる風に書くって意味でしょうか。

そのあとに「解決策」が書かれています。

和歌に関しての話ですが「勉強」に置き換えても全くの違和感がありません。

だから入試問題になっているんだとは思います。

まずはたくさん和歌を作れと書いてあります。

二つ目に数日掛けてよく考えろとも書いてあります。

結局、勉強も同じだと思います。

さらに付け加えれば一定のリズムで長期間続けるべきだとも思います。

試験直前にたくさん勉強して終わってしまえば何もしない。

このような勉強法では何も残らないのは当然ですよね。

まあ、勉強が好きな人だったらまずはあり得ないですが。


さて、今回の記事はこの「note」での初めての投稿になります。

こちらでは基本的に古文や漢文などの解説を書こうと思っています。

とにかくたくさん書く。

数日吟味した内容も書く。

継続する。

これを守っていけばブログの名人にもなれるわけですね。


読んでくださってありがとうございました。






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