人生最後の日に。お客様から頂いた、1通のメールが教えてくれたこと。
この7年間、お客様との思い出はたくさんあります。
本日はその大切な「思い出」の一コマをご紹介したいと思います。
オープンして数ヶ月が過ぎた7月頃、暑くなり始め飲むおだしも厳しい状況に入ってきました。
誰も来ないお店で嘆いていても仕方がない!と思い、テレビで新しくできたお出汁屋さんをご紹介していたので勉強がてら見に行くことに。
立派な店構え、キレイに陳列されたたくさん可愛らしい商品たち。
オープンしたばかりということもあり、店内もお客さんで賑わっておりました。
「やっぱり、みんなこういうのが好きなんだろな・・・」
なんだかブルーな気持ちになりながら、店内の商品を見ていたところおばさま3人組に遭遇。
おばさまA「ここのお出汁、かわいいよね!テレビで見てすぐに来たいと思って!」
おばさまB「いいよね。種類もいっぱいあるしね」
おばさまC「そういえば、近所の世田谷公園のところにもお出汁屋ができたんだけど、誰も入ってないんだよね」
まさか、それってうちのこと?!・・・ですよね、、、。
↑↑↑↑ 心のつぶやき。。。
偶然聞こえてきた会話でしたが、当時の私には結構なダメージでした笑
その後、全く売上の上がらない夏が終わり、秋から冬にかけた頃、初めてテレビの取材依頼を頂きました。
ラッキーなことに、その番組をきっかけにたくさんの方に「飲むおだし」の存在を知ってもらうことができました。
ここからが今日の本題です。
そのご縁でご注文いただいたお客様との、忘れられない1通のメールをご紹介いたします。
▼以下、原文
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー送信日時:2016年12月07日 06時58分
【タイトル 】 ありがとうございました。
【 内容 】
こないだお出汁をネット注文をしその際、注文者と受け取り&支払いが複雑になっていたため確認電話を頂いた者です。
その時おばあちゃんが食事も取れなくなり残りわずかになってきているのでどうしても雅結寿さんのお出汁を飲ませたいので早めに発送をお願いしました。すぐ商品が届き食事が取れなかったおばあちゃんが10回も飲んでくれた!と母が喜んでいました。
そのおばあちゃんが今日97歳で亡くなりました。
雅結寿さんのお出汁を飲ませられた事に感謝致します 。
ご親切な対応、ありがうございました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー徹
夜で出荷作業をしていた朝に届いた1通のメール。
優しい言葉から溢れる愛と、「飲むおだし」に対する私の想いをおばあちゃんがそっと包んでくれた感覚で涙が止まりませんでした。
「何のために、この仕事をやっているのか」
迷いや不安が生じる度に、この1通のメールがいつも私たちを励ましてくれます。
お金に変えられない大切なもの。
それを教えてくれた天国のおばあちゃん、本当にありがとう。
飲むおだしを通じ、たくさんの方に愛と優しさが届きますように。
今日も最後までお読み頂きありがとうございました。
雅結寿
店主 阿部 恵里子
のむ天然おだし雅結寿(みやびゆいのじゅ)
〒154-0002 東京都世田谷区下馬1丁目20番13号
TEL:03-6450-8357FAX:03-6450-8358
■営業時間:12:00~18:00
■定休日:月・火