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RWS連戦の”侍ファイター”中村慎之介のムエタイセミナーが好評、来年の復帰を目指す。
バンコクを拠点にムエタイ選手として活動する”侍ファイター”中村慎之介は、5月の試合を最後に、日本に帰国、現在は三重県でトレーナーとしてムエタイ指導の日々を過ごしているようだ。
これまでMX MUAY THAI XTREME、MUAI THAI SUPER CHAMP、ラジャダムヌンノックアウトなど、本場でも人気のムエタイ興行に出場していた中村慎之介は、日本でも知名度が増してきた、RWS(ラジャダムヌン・ワールドシリーズ)でも連戦している。
RWSでは、昨年10月にフランス選手、今年1月にモロッコ選手と対戦し、いずれも熱戦を演じた中村は、5月には、プノンペンでカンボジア式ムエタイとも言える格闘技、クンクメールのリングに立った。それまでカンボジア遠征では5勝2敗と勝ち越し、現地の評価も高いようで、中村の試合はメインイベントとして行われた。しかし、現地の強豪のソーン・バンナを相手に右脚を負傷してしまい、その後は休養、リハビリの日々を過ごしていた。
歩行もままならないダメージを追っていた中村は、リハビリとして、バンコクの練習場所でもあるペットプラシットジムでトレーナー活動をしながら、自身の復帰を伺っていた。しかしながら、試合に出場するコンディションにはなかなか戻らない為、これまでの環境を一旦リセットし、日本からの指導者としてのオファーを受けることを決めた。
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現在、彼が毎日、ムエタイの指導をしているのは、三重県の津と鈴鹿の二拠点を構える、トランキロ・キックボクシング&フィットネスジムである。
毎日津と鈴鹿を行き来して、各ジムの会員に指導しているが、現役選手からムエタイの細かいテクニックを教わることができると、会員にも好評のようだ。
著者が10月に鈴鹿のジムを覗いた際は、グループレッスンの最中で、アマチュアキックボクシングの試合経験があるものから、初心者までの10人がレッスンに参加していた。
和気あいあいとした雰囲気の中でも、練習強度を上げるところはしっかりと上げて、楽しくハードに合同練習が行われている。アマチュアの試合経験がある会員さんに話を聞いたところ「細かい指導で、自分自身が上達していくのを感じる。三重では、なかなか本格的な練習が難しいところがあったが、中村さんが来てからは、練習が本当に楽しい」との感想を述べてくれた。
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ジム会員によると、三重県という土地柄、大阪と名古屋、両方の大都市のアマチュアの大会に出場することも可能であるという。そして、5月にオープンしたばかりの鈴鹿ジムは、備品も新しく、フレッシュな雰囲気に包まれている。鈴鹿ジムと、津ジムともに、「中村トレーナー」の指導を受けることを目当てにしている会員も増えている様子だ。三重県在住の方でムエタイ、キックボクシングを初めたい方は、是非体験入会をしてみてほしい。
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トランキロ キックボクシング&フィットネスジムの詳細、リンクはこちら ↓ ↓ ↓
そして、中村は10月20、21日には、故郷の長野の空手道場・極真空手松本市武居道場でムエタイセミナーを行っている。この武居道場は中村の古巣であり、コロナ渦前にも同様のセミナーを行ったことがある。セミナーの感想として、中村は「極真空手とキックボクシングにムエタイの交流ができ充実した時間となった。セミナー参加者も、学んだムエタイのテクニックを練習して、実戦で試してみてほしい」とコメントしている。
極真空手長野支部からは、中村の他に、ONE チャンピオンシップで古豪セクサンから金星を挙げた麻火祐太朗も輩出しているという。セミナー参加のキッズの中には、中村、麻火に続く人材がいるかもしれない。
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中村は「本場仕込みのムエタイをどう練習生に伝えて、指導していくか」をテーマに、今後しばらくは、日本で指導者としてのキャリアを積んでいく方向だ。選手活動については、怪我の完治を待ち、トレーナーをしながら、タイ、またはカンボジアでの復帰を目指していくという。
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