【男性育休】子育てとは誰かの靴を履いてみること
近ごろ世の中は、猫も杓子も多様性。
多様性を尊重しよう
多様性はいいことだ
多様性のある社会に
多様性のある職場に
よく耳にするが、実際は、なかなかうまくいかないよなーと、思っていた。
いま私が取っている「男性育休」も多様性のひとつ、と言っていいと思うが、少なくとも私の周りでは、まだまだ一般的でない。
多様性があるとは、言えない気がしている。
でも
という言葉に、多様性への新しい答えもらった。
というよりむしろ、子育ての大切なポイントを教えてもらえた。
多様性は無知を知るきっかけ
ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読んだ。
イギリスに暮らす母と現地の中学校に通う息子さんの日々を綴ったエッセイだ。
学校での人種差別問題に悩む息子さんが、みかこさんと多様性について対話する場面。
息子さんの質問に対して、みかこさんが示した答え。
というか、意見。
多様性は、無知を知るきっかけになる
では、どうすれば無知を知り、無知を減らすことができるのだろう。
エンパシーを高める
この本には「エンパシー」という言葉も出てくる。
「シンパシー」と混同されがちだが、次のような違いがあるみたいだ。
シンパシー:
誰かの問題を理解し、気にかけているのを示すこと
エンパシー:
他人の感情や経験などを理解する能力
つまり、シンパシーは、「感情的状態」で、さらに踏み込むと、エンパシーになる。
エンパシーは、「知的作業」と言えるのかもしれない。
本の中で息子さんは、エンパシーを、「誰かの靴を履いてみること」と言い換えていた。
これは、英語でよく使われる言い回しのようだが、
誰かの靴を履く=他人の気持ちを想像してみる
ということだろう。
上司からのひとこと
これは、子育てにもあてはまると思った。
たとえば、子どもが泣いている場面。
まず、泣いていることを気にかける(シンパシー)
そして、何がイヤなんだろう、何を訴えようとしてるんだろうと想像してみる(エンパシー)
シンパシーを深めて、エンパシーにたどり着く。そこで、子どものことを理解しようと努めることが大切な気がする。
以前、職場の上司に育休取得の相談をした際にこんなことを言われた。
なるほど、そういうことかー。
だから子育て経験のある部長は、私の状況を想像し、理解して育休を快諾してくれたのかもしれない。
部長の話から1年が経って、その言葉の意味が少しわかった気がした。