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【男性育休】ママ友(候補)に「いいね!ボタン」を連打したい

わたしたち夫婦は、それぞれ1年間育休を取っている。
いわゆる「ダブル育休」というやつだ。

でも、ママ友やパパ友がほぼいない。

まず、夫婦そろって人見知りな性格なので、子育て支援センターなんかに行ってもあまり他の人と話したりしない。

そして、最近でこそ積極的に外出するようになったが、今年の夏は暑すぎたので家に引きこもっていて、あまり人に会わなかったせいもある。


そんなわたしたちだが、ひとり気になるママがいる。

そのママとは、支援センターで3回ほど顔を合わせたことがある。うちの子どもと2カ月違いの娘さんがいるからか、親近感を持って話しかけてくれる。
 
ひとことで言えば、「コミュ力が高い」というのか、絶妙な距離感とタイミングでいろいろ聞いてくれて、共感してくれる。

そしてなにより、褒め上手だ。

私の子どもは、色白で髪の毛が多い。
それを「しろくてかわいー、うちの子ももっと髪の毛ほしい!うらやましーー😊」と褒めてくれる。

子どもの着ている服や、果てはスタイにまで「それよく似合ってる!いいねー😊うちの子にも買おうかなー」とか言ってくれる。

でも、決してウソやお世辞には聞こえないのだ。
さすがに50年近くも生きていると、目つきや話し方とかでそのへんはわかる。

そして、話していて心地よくて、なんか安心できる。

コミュ力が高いというよりも、「心理的安全性」をくれる、というほうがしっくりくるのかもしれない。

先月会ったときは、うちの子の肌荒れがよくなったことをとても喜んでくれた。確かにその前に会ったときは、子どもは顔がかぶれて、赤くなっていた。

よく覚えてるなあと感心したし、それもお世辞で言っている風には思えなかった。

私は「他人のしあわせを喜べる人」というのにあこがれているが、そのママは、自分もそうなりたい!と思わせてくれるお手本みたいな人だ。


最近、『猫を処方いたします。』という小説を読んだ。
その中で、「人を褒めるのにはパワーがいる」という表現があった。

SNSでの話だったが、自分が疲れているときは、スマホを開くのもめんどくさい。興味のない動画がアップされているときなんかは特に。でも、無視するわけにはいかない。
人は自分の好きなものは、人に見せて褒めてもらいたい。お互いに幸せになれるなら、仮に安っぽい褒め言葉だとしても、いいねには価値がある。

といった内容だった。

そのママのことが頭に浮かんだ。
そういえば、前回会ったときは、体調でも悪いのかいつもと様子が違っていた。

私が支援センターのハロウィンのイベントに参加するか尋ねたところ、

「うちハロウィン衣装とかないし・・・どうかな」

顔が曇ってみえた。

「用意すればいいじゃないですか!」

と気軽には言えない雰囲気を感じた。

でも、そのあとはいつものように明るく、私の子どもを褒めてくれた。

「今日は人多かったけど泣かなかったね!おりこうさんやったねーー😊」


そのママとは、1か月以上会っていない。
まだ連絡先を知らないので、会いたくても会えないのだ。

今度会ったときは、2つやりたいことがある。

ひとつは、連絡先を交換すること。

もうひとつは、わたしたちも、たくさん「いいね!」や「スキ」を伝えること。

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