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【男性育休】箱根駅伝を目指せとは言わないが、子どもに伝えたい学生ランナーからの学び


「走り終わった後、死のうと思っている」


先日行われた「全日本大学駅伝」での青山学院大 鶴川選手の言葉だ。

レース前日、チームメイトに向けてこう伝えていたらしい。

鶴川選手は、その言葉どおり死にはしなかったが、鬼気迫る激走を見せて2区で見事に区間賞を獲った。優勝は逃したが、その後も青山学院はレース終盤までは首位をキープし、レースの主導権を握っていた。鶴川選手は確実に「いい流れ」をつくった。


冒頭の発言に戻るが、この令和の時代にそんな過激なことを言う学生がいることに驚いた。「根性論」がまだ全盛だったアラフィフの私のような昭和世代であれば、それほど違和感はないが、いまの学生はどう感じるのだろうか。引いたりしないのだろうか。

でも、引かれたとしても鶴川選手はチームを励ましたり、チームの士気を高めるために、あえてこんな強い言葉を放ったのかもしれない。

一方で自分自身を励ます、自分を鼓舞する意味の発言であったような気もする。

鶴川選手は、将来を期待されて青学へ入ったがずっとケガに泣かされてきた。4年生の今年、ようやく本来の調子を取り戻しエースと呼ばれ、結果を期待されるようになった。そんなプレッシャーを跳ね返すために、自分にハッパをかける必要があったのかもしれない。

そんなことを考えていると、「自分の機嫌は自分でとる」という言葉も似てるなと思った。

落ち込んだり、緊張したり、ストレスを感じたりしたとき、たとえば、おいしいものを食べるとか、スポーツをして汗をかくとか自分の気持ちが上がるように自分を仕向けていく。

つまり、「自分を励ます」という意味にもとれる気がする。

自分の子どもにも、そんな「自分で自分を励ませる人」になってほしい。
そんな子育てをしていきたい。


ついでに、この大会での鶴川選手の名言をもうひとつ紹介したい。

「吉田響くんマジでバケモンだと思った。こんなヤツ見たことない。」

これは、2区の最終盤、鶴川選手とすさまじいデッドヒートを繰り広げた創価大の吉田響選手についてのコメントだ。

そのインタビューで彼は笑っていた。
強力なライバルの存在にめちゃくちゃ心動かされていて、嬉しそうに見えた。

トップ選手たちが、激しく闘いともに高めあう姿は見ていて清々しい。

漫画『ドラゴンボール』の悟空の「オラワクワクすっぞ」の世界を体現している。

今年ももうすぐ終わる。
年が明けると、いよいよ箱根駅伝だ。
鶴川選手、吉田響選手もおそらく走るだろう。

選手たちはどんなレースを見せてくれるのか。
そして、新しい発見や学びはあるだろうか。

ワクワクがとまらない (=^・^=)

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