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【男性育休】整備工場の担当さん「赤ちゃんを起こさないようにインターフォン鳴らしませんでした」
育休中なので無収入。
なので、節約、倹約が常の日々。
でも、どうしてもお金を使わないといけない瞬間がある。
泣く泣くお金を使わないといけない瞬間。
車検。。。
一昨日、車検が終わった。
我が家の近くに来る用事があるとのことで、整備工場の担当さんがクルマのお届けに来てくれた。
そのとき、彼はインターフォン鳴らさなかった。
理由は「寝ているかもしれない赤ちゃんが起きないように」。
これは経験者でないと出来ないきづかいだ。
めちゃくちゃ感心した。
妻はキュンキュンしていた。
これからも彼にお願いしようと決めた。
以前から、彼はよく周りを見ていて、気が利く人だとは感じていた。
たとえば、私は家に車を停めるとき、カギを閉めない癖がある。
彼はあることをきっかけに、それに気がついたらしく、「家の敷地内でも何があるかわからないからカギは必ず閉めておいたほうがいいですよ。気を付けてください!」とアドバイスをくれたりする。そして、時々聞いてくる。「カギ閉めてますか?」
今回の車検では、あわせてタイヤ交換も必要になった。
「育休中だったらなるべく安く済ませたいですよね。でもクオリティは欲しいですよねー」
どこから聞いたのかわからないが、彼は私の育休のことを知っていて、コスパのいいタイヤを提案してくれた。
私は前から、次のタイヤは「ネットで安く買う」のCMでおなじみのAUTOWAYで買って、取り付けてもらおうと思っていた。
でも、彼は自分がAUTOWAYで注文し、取り付けまで全部やるから大丈夫!と申し出てくれた。
前にテールランプのカバーがだめになったときも、中古品だけど状態のいいやつとかをネットでいろいろ探して、取り付けてくれた。
また次もお願いしよう。
いつもそう思わされる。
ひねくれた見方をすれば、そういう「営業テク」なのかもしれない。
でも、それでもいい。
いい気分になったこと、心動かされたことは変わらない事実だ。
いま、妻は副業の準備をしている。
妻が個人事業主の先輩ママと話していると、
「まず、営業活動。認知してもらう活動がいちばん大変」
という話題になるらしい。
「お客様が自分のことを知っている状態」
「お客様の次に仕事をお願いしたい人リストに、自分の名前が載っている状態」
「お気に入り登録されている状態」
そういった点で言うと、整備工場の彼は「デキる営業マン」なのかもしれない。
昨日、今回の支払いをするために、彼とまた会った。
「インターフォンを鳴らさなかった件」で一気に距離が縮まった気がして、自然と子どもの話になった。
彼は言った。
「いま育休中なんでしょ?うらやましい。自分も取って子どもとずっと過ごしたかった」
どうやら、2歳の娘さんがいるらしい。
でも、「魔の2歳」ではないらしい。
子どもがかわいくて仕方ないらしい。
少しでも長く一緒にいたいらしい。
夜は一緒のふとんで朝まで9時間寝るらしい。
いつもは疲れているような、険しい顔の印象の彼が、おだやかな表情をしていた。
働き方を変えた。
前はほぼ休みなし。数か月連勤しては、ゴールデンウィークやお盆にちょっと休む。その繰り返し。
でもいまは、週に1日は必ず休む。
給料は減ったが、それでいいと思う。
小さな子どもと過ごせる時間はいましかないので、満足している。
そんなことも話してくれた。
こんな近くに、素敵なパパがいた (=^・^=)