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【男性育休】保育士さんは本気を出してきた

今年の夏は暑かった。
暑すぎて、毎日アイスを食べていた。

そんな猛暑の中「保活」もした。

来月で娘は1歳になる。
そのタイミングで保育園に入れようと保活にいそしんでいた。

6つほど保育園見学に行ったなかで、イマイチと感じた園があった。

理由は、「案内してくれた保育士さんがイマイチ」。

慣れていないのか、どうにもやる気がないように感じた。
とにかく会話がかみ合わず、私も妻も「ここはないかなあ」ということになり、その園は「候補リスト」から外れた。

先日、子育て支援センターのクリスマス会に娘と参加した。

娘はかなりゴキゲンななめで、ずっとぐずっていた。
途中から鼻もつまりだし、ヤバい雰囲気を漂わせはじめたので、途中退室。
その日のメインイベントの「ふうせんクリスマスツリー」もつくりかけのままで、部屋に戻ると工作の時間は終わっていた。

「あーあー」


工作の次は、保育士さんたちのコーナー。
近所の保育園から数人の保育士さんが来てくれて、クリスマスの出し物をしてくれた。
トップバッターは、見覚えのある「あのイマイチな保育士さん」だった。

彼女はクリスマスの音楽に合わせて、クリスマスツリー風のエプロンから、動物の人形がたくさん出てくるあそびを披露してくれた。

始まるやいなや、娘のぐずりが一瞬で止まった。

ピタリ。

という音が聞こえてきそうだった。

それまではずっと自分のほうを向いていた娘が、180度回転して彼女を見始めた。というか、くぎ付けだった。

これはすごいと思った。
めちゃくちゃ感動した。

他の子たちの注目もしっかり集めていた彼女は、完全にその場を支配していた。

「ゲームチェンジャー」だった。

ゲーム‐チェンジャー(game changer)
途中で交代して試合の流れを一気に変えてしまう選手。
転じて、世論の動向を大きく変える人物や出来事。

ゲームチェンジャーとは? 意味や使い方 - コトバンク


私は普段は経理の仕事をしているので、仕事がら会計士さんや税理士さんといったいわゆる「士業」の方と一緒に仕事をする機会が多い。
たくさん相談に乗ってくれて、たくさん助けてくれる。

なので、「その道のプロ」には全幅の信頼を置いていて、尊敬している。


そして、保育士さんもそうだろう。
子育ては、保育士さんを参考にするといい、とよく見聞きする。
たとえば、子どもとの接し方、子どもとの遊び方、子どもの褒め方。

保育園見学の時は、その保育士さんにはいい印象を持てなかった。
それは彼女にとって、「来客の対応」という不慣れな向いていない仕事だったからかもしれない、と考えを改めた。
人には向き、不向きがある。

でも、今回は彼女の本来の姿、「本気の仕事ぶり」を見ることができた。

結局、ふうせんクリスマスツリーは完成しなかった。
娘の対応でなじみのママやパパともほとんど話せず、消化不良な感じだった。

でも、少しの時間だったが保育士さんのすごさを知ることができた。
素敵な「クリスマスプレゼント」をもらった気がする。


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