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将来どんな職業に就いても発揮できる能力とは?

タイトルの問いに対して、私との対話の中で長女が導き出した回答は「自分の頭で答えを考え、他者との対話を通じて、チームで協力する能力」だった。

答えの妥当性はさておき、それを導いたことは立派だと思う。以下、経緯について書き記す。

将来の収入を増やす費用は出す

小学生にあがった娘には、月々のお小遣いを出している。複利で増やせる運用も試みたが、妻の負担が大きかったので、今は月1000円。

それとは別に、「将来、自分の収入を増やす用途」には毎月のお小遣いとは別の財源から出す運用をしている。

書籍「金持ち父さん...」か何かで書いていた覚えのある、投資についての解釈を拝借している。

もともとは学習参考書くらいは出してやろうと想定していたら「将来キャラデザを職業にする可能性もある」という理屈で、すみっコぐらしの四コマを買おうとしてきた。

「お小遣いを無駄に使うと後で困るぞ」と脅し過ぎたせいで、自分のお小遣いには手をつけず、何とかして「将来の収入を増やす用途」財源を使おうとしてくる。

私自身も仕事で「これは業務に必要なんです!」と言って機材を買うことがある。そうやって説明を付けて予算をとる能力そのものが、役立つと言えば役立つ。

「流石にそれは関係ないやろ!」という気持ちになる。普段、決裁を求められる立場の人もこういう気持ちだったのかと共感できた。

まだ何の仕事に就くか分からない問題

いくつか交渉を重ねるうちに、娘は「どんな仕事に就くのかは現時点で分からない」ことに気付いた。

例えば、大工さんになると決めたら、木工に勤しむのがいいのかもしれない。でも、大工さんにならなかったら、「収入を増やす」ことには繋がらない。

何の仕事でも役立つ能力を身に付ければ良いことに気付いた。これは尊い気付きだと思う。

学校の授業で学ぶ内容のうち、直接的に生活で役立つのはせいぜい小学校までだろう。中学や高校で学ぶことは、直接的には役に立たない。でも、絞っていないだけに工夫すれば何にでも役立つ。

人狼ゲームのカードが欲しくて

「何の仕事に就いても役立つ能力」と「人狼ゲームのカードが欲しい」が結び付いたのが今回。

人狼ゲームでは、犯人を推理する必要がある。他者との対話を通じて人狼を追い詰めなければならない。チームで協力しなければならない。

これらの能力を養うことは、将来の収入を増やすことにつながるので、人狼ゲームのカードを買ってくれと交渉してきた。

↑この結論を出すのに、1時間くらい交渉してくるし、妻は車移動中に寝て起きて「まだ交渉してたのか」と驚いていた。考え抜いたことは立派なので買う。

役に立たないこともまた尊いよ

将来の収入を増やす財源とは別に、自分の裁量で使えるお小遣いもあることを思い出して欲しい。

役に立つという観点は大事だけど、そればかり追う人生には疑問がある。収入を増やした結果として、何を成し遂げたかったのか?

真に人生を豊かにするのは、実は「役に立たない」ことの方にあると思う。自分しか気付いていない価値を見つけたなら、誰かに説明する必要もないので、そこにお小遣いを投じればよい。

いずれはそんなことも話したいと思う。

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odapeth
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