市民プールで延々と伏し浮きする父
子供を市民プールに連れて行くと、熱心に子供を教える親御さんが多い。特訓親子を見ていて感じるのは「先取っていろんな泳ぎ方を叩き込むよりかは、キッチリ水中姿勢を保った方が近道なんじゃないか?」ということ。
そう言う我が家はどうなのか。そもそも私の言うことをちっとも聞かないので、一緒に特訓なんて成り立たない。「パパの言うことを聞いたら負けだ」と思っている節がある。それでも良いのかなぁとは思っている。
体育の授業で良い成績を取る目的や、選手コースに入って活躍する目的だと、特訓するのは理にかなっている。でも、そもそもの目的として妥当なのか?は疑問に感じている。
私が水泳をやってきて良かったと思うのは、生涯スポーツができている点に尽きる。選手コースに入って良い成績を出したとしても、キツい練習が嫌になって辞めてしまったら、私の感覚からすると勿体ない。
永く続けるには、本人の気が向かないのに特訓することは得策でないかもしれない。「一緒に練習しないか?」とは声をかけるけれど、本人が求めるまで特訓の押し売りはやらない。
生涯スポーツとしての現役スイマーであれば、子供に教える役割に徹するのではなく、自分の泳ぎも磨き続けなければならないのではない。
暇を持て余した私は伏し浮きを練習する。プールの壁を蹴って、じっと伸びる。向こう側の壁まで進んで、また伏し浮きで戻ってくる。
これがけっこう奥深い。ストリームラインが綺麗にできて、壁を蹴る力がのれば、伏し浮きだけで14mは進めるようになった。水の抵抗を受けると、短水路の半分(12.5m)も超えない。
本当は子供に伏し浮きをやって欲しいのだけど、言っても聞かないので態度で示す。基本に戻って2時間くらいストイックに伏し浮きを続ける。柔道で言えば寝技のようなものだろうか。基本に立ち返って気付くことも多い。
子供が特訓に付き合ってくれず暇を持て余している親御さんにおいては、オススメ練習法ですのでお試しください。
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