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甲類焼酎のソーダ割をチューハイとして出す店が増えた

ジョッキに注ぐスタイルの生ビールに関して、それほど銘柄のこだわりは無い。つまり、アサヒでも、キリンでも、黒ラベルでも、プレモルでも、エビスでも、ビールを飲みたい気持ちになった時には銘柄は関係なく飲む。

一方のチューハイに関しては「樽ハイ倶楽部」が好き。私はチューハイを頻繁に飲む方ではないだけに、「樽ハイ倶楽部」だったら飲んでみようかという気持ちになる。つまり、銘柄が飲む理由にまで左右する。

ほんのり甘さがあり、刺激が少なくまろやかで、それ単体でカクテル的にも飲める。レモンシロップを入れずに、プレーンで飲むのが好き。

生ビールとチューハイはセットで入っていることが多い。生ビールがアサヒだと、チューハイは「樽ハイ倶楽部」が入っていることを期待する。

ところが、最近は期待が外されることが多い。生ビールはアサヒでも、甲類焼酎のソーダ割りを「樽ハイ倶楽部」のグラスに入れて提供しているところが増えた。そこそこ酔っていても分かるくらい違う。

晩酌にはキンミヤ焼酎のむよ

キンミヤ焼酎も宝焼酎も、リーズナブルに晩酌ニーズを満たしてくれる意味では良いお酒である。だけど、お店で期待した味と違うシーンで出てくれば残念だし、「知っていたら頼まなかった」ことを思うとマイナスになる。

この投稿を書いている背景として、最近、立て続けに甲類焼酎のソーダ割りに当たったことがあった。世の中的にも増えている気がする。


飲み比べて見たら同じ味だったパターン

アサヒビールを出しているお店で「チューハイ」と「キンミヤのソーダ割」が両方とも299円のお店があったので、対照実験よろしく両方を頼んでみた。

左がチューハイ、右がキンミヤのソーダ割り

ジョッキの違いはあった。キンミヤの方が少し大きく、レモンスライスまで入っていた。同じ値段だけど、量で差を付けているパターンだろうか。

と思ってテイスティングすると、味は同じだった。このメニューの区別はなんやねん!

この店の場合は「酎ハイ倶楽部」とは一文字も謳っていないので、罪はない。私が勝手に期待しただけではある。


「樽ハイ倶楽部」と主張しながら出すパターン

飲み放題付のコース4000円のお店で、飲み放題メニューに「樽ハイ倶楽部」と書いていた。

そんな安く出せる?と心配しつつ飲んでみると、、、やっぱりキンミヤ的な甲類焼酎のソーダ割の味をしていた。

かつて樽ハイを入れてたお店だと
そのグラスを流用することもあるよね

一応、店員さんに「これって樽ハイ倶楽部なんですか?」と聞いてみると、少し戸惑いながらも「そうです」という回答だった。

でも、作り方を観ていると樽ではなく大容器ペットボトルからシャンプー的にプッシュして出てくる何かを、炭酸を割っていた。それは私が知っている「樽ハイ倶楽部」ではない。


正々堂々と書けば値段は高くても買うよ

昨今の原価高騰を鑑みると、おそらくチューハイで500円以上を取らないと「酎ハイ倶楽部」は出せないのだろうと思う。無理に買い叩くようなつもりもない。

でも、それならばそうと誤魔化さずに書いて欲しい。

「どうせ違いなんて分からない」という立場はあって良いけれど、違いが分からないからと言ってそこら辺の財布にヴィトンやシャネルのロゴを付けて売って許される訳はない。

ブランドにタダ乗りされて偽物を出されるのは、メーカーにとっても良くない。ここで書いて何かが分かる訳ではないかもしれないけれど、メーカーの人の目に留まるといいなと思って書いている。

しっかりブランドを管理してくれて、正々堂々と提供してくれたら、300円の甲類焼酎ソーダ割りではなく、600円でも「酎ハイ倶楽部」を選ぶ客はいる。


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odapeth
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