着任(赴任)してからすること 6 始業式から1週間のイメージ
小谷ちいです!
前回のノートでは、「学年の準備」について詳しく解説しました。
初任者として、直採講師として、とにかく周りに頼ることは必要です!
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」です。
Mさんは20年以上勤務していても、分からないことは、誰にでも(校長でも)即聞き、解決していました。
20年以上経っても分からなければ聞きます。
特に上司に聞くことで「ああ、Mさんはこういうことで今困っている。ちょっと気を付けよう。」ということが伝わります!
初任者ですから、尚更どんどん聞きましょう!
着任後の業務にフォーカスして、シリーズ化して詳しく説明していきます。
今回は、6回目のテーマとして「始業式から1週間のイメージ」に焦点を当ててお伝えします。
よく
「黄金の3日間」
と言われます。
「最初の3日間が非常に大切にされる」という話です。
Mさんは、内容については同意できる点があります。
○教師が理想とする学級の姿の共有を図る(これについては下記)
○1日の流れを明確にし、続ける
○児童生徒を認めること
しかしながら、この言葉に少し気になる点があります。
○初任者にプレッシャーにならないか?
○4日目以降は?
○Mさんとしては、まずは1週間!そして1ヶ月!さらに1学期!
まず、最初の3日(だけ)が大切って、怖くないですか?
4日目以降でも挽回できますし、3日うまくいっていたとしても、ある日どこかで崩れることだったあります。
また、「学級開きで決めたこと、話した事をこだわり続ける」ことが大切ですし、「児童の様子によって軌道修正も必要」です。
Mさんからは、まずは1週間、先生が以下の点にこだわって生活を進めていくことが重要と考えます。
○教師が理想とする学級の姿の共有を図る
初めて学校の先生になりました。
学級担任を任されました。
「こうしたい!」という思いを存分に出してください。
それでよいと思います!
その熱意は必ず伝わります。
そして、それは1年間絶対に変えません。
変えてしまうと「ブレ」てしまい、「児童生徒が困る」からです。
「あれ?この前先生○○って言ってたのに違うの?」となってしまうからです。
軌道修正するにしても、4月決めたことから「ブレ」ないよう軌道修正を行います。
このように考えると、「始業式の授業開き」で「何を話すか」とても重要になります。
そのため、「教師が理想とする学級の姿」は、「より具体的」でなければ、指導ができませんし、児童にも伝わりません。
この点については、次回の「学級通信」としてnoteで詳しく説明をします。
○ならぬことは ならぬことを 徹底する
これも、次回の「学級通信」で説明します。
○困っている児童がいたら、絶対に助ける。
・「物をなくした」と児童生徒が訴えた場合
☆授業前なら、クラスの全員で5分間探す!
これは、学級の連帯感が生まれます。またものを大切にすること、何かあったらみんなが助けてくれることを行動で示します。
☆放課後なら、一緒に見つかるまで探したい!
見つからない場合も、その日に行った場所を2~3回は一緒に調べましょう。「この先生は、困ったときに助けてくれる!」という心を育てます。
・「学級になじめない」と訴えた場合
☆とにかく無理はさせない
「変わったばかりだけど頑張ろうよ」はちょっと禁句とします。なぜならその子は「学校へ来ることをすでに頑張っている」からです。
「新しい先生、新しい仲間」に緊張しているかもしれません。
実は「苦手な子」が近くに座っているかもしれません。
そして、すぐにはなかなか話せません。
なので、決して焦らず「先生(担任でなくても、養護教諭や教務、教頭、フリーの先生など)に話したくなったら言ってね」と、一旦クッションを置きましょう。
・「けんかが起きた」場合
以下のnoteを参考にしてください。
動画もあります!
https://www.youtube.com/watch?v=y3Ot9ReLljY
SST(ソーシャルスキルトレーニング)の観点になりますが、とにかく、「原因を探る」ことです。
「その原因がなければ、けんかにならなかった。では、どうしたら良いのか?」を明確にしていくことが「けんかを減らす」ことに繋がります。
○とにかく「みんなの前で褒める」
些細なことで良いです。1週間で全員認めたり褒めたりしたいです。
「チャイムと同時に授業を始めることができた」
「給食の残材がなかった」
「決められた掃除ができていた」
「忘れ物がなかった」
「学級開きで先生がこだわりたいことができていた」
先生という職業は、どうしても「自分の思い通りにしたい」がために「思い通りにならない姿があると叱ってしまう」ものです。
Mさんのこだわりですが、「触法行為」については、叱らなければなりません。
しかし、「計算ができない」ことを叱りますか?
「学習が分かるため」に学校に来ているのに、「計算ができない」ことを叱られては、学習嫌いになります。
「時刻が守れなかった」ら叱りますか?
「時刻が守れないと」どのような問題が起きるか、そして「時刻が守れなかった」原因を探り、クラス全員で考えるべきです。
1ヶ月は、良い行動を認める、素敵な姿を褒めることに注力しましょう。そうすれば、先生も児童生徒も、それが素敵な「癖」になります。
○失敗を恐れない、そして失敗したら「謝る」
初任者です。初めてです。「失敗」はあります。
失敗したら、児童生徒の前でも決して「ごまかし」てはいけません。
言い訳も言いません。
素直に、誠心誠意「謝り」ましょう。
その姿は伝わります。
○机椅子やロッカー、先生の机上を整頓する
最初は、担任が放課後に数分でよいです。学級の中を整頓しましょう。
日直や係の仕事が決まったら、児童に任せましょう。
翌日、気持ちよく生活するために、そして、これも良い「癖」にしましょう。
まだまだイメージは湧かないかと思います。しかし、以上の文章を読み「なるほど」と少しでも思っていただければ、いざ教壇に立ったときに、自信をもって話せます。
それを積み重ねることで、先生自身の自信に繋がると考えています。
次回の「学級通信」
かなりの文章になるかと思いますが、お楽しみに!