「私」を一旦終了
-------------ホンブン--------------
この春私は社会人になってから初めて
「無職」だった。
理由は妊娠と出産、そして育児
退職したくなかった仕事を退職して早くも1年が経とうとしている、時の流れは早いもんだ。
もし私が結婚をしても、妊娠をしても辞めないで
育休を貰って戻ってこよう。と思うくらい好きだった仕事を退社。
実を言うと、本当に先月まで少し絶望していた。
私のこの6年、築き上げてきたもの全部、
技術や、お客様とのコミュニケーションの仕方、知識、それなりの責任力、地位、踏ん張ってきた気持ち
全部無くなってしまった。
と
心の中でずっと思っていた。元同僚や元後輩は次々自分のやりたかったことを達成していて焦っていた。
私には何も残らないじゃないか。
と。
毎日なんだかんだ落ち込む事が増えてしまった時に
ムスメのお世話をしていたら、私を見て声を上げて笑ってくれたのだ。
それも毎日、おはようと声をかけるとにっこり。
その時に、もう「私」でなくて「母親」になれたんだと言うことに気持ちが着いてきて、ちょっと泣いた。
「母親」になる事を選択して望んでいたのは「私」だ
「バリバリ働いている元同僚達」と
「生後4ヶ月の娘がいる私」は現段階では
同じ土俵には立てない。
違う道に進んだ。
それぞれの道に進んでいる事をやっと認められた。
だから「私」はここで一旦終了。
「親」となった私を成長させよう。
「娘」と一緒に成長していこう。
「私」は「母親」へのステップを踏んだんだ。
また「私」に会うことを楽しみにして。