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#0207 【釧路】「釧路はなにもない」の価値を見つけるまで

こんにちは!釧路人おだわらです!

1月第1週は怒涛のように駆け抜けました!

外回りの引き継ぎから退職に伴う総務関連の手続きから夜は送別会と走り切りました。木曜日は26,734歩達成!

平均15,430歩歩きました

数日noteをお休みしましたが、また徐々に再開をしていきたいと思います!宜しくお願い致します!

今日は釧路ネタ。

きっかけは、昨年二度にわたり釧路を訪れてくださった、ななうみさんの釧路レポートです。

第三弾までアップしてくださっているので、ぜひ皆さんもご覧になって欲しいのですが、私は第三弾のこのタイトルを見ただけで、「そうそう!」と思わず口ずさんでしまいました。

かつて私も、釧路で生まれ育ちながら「釧路はなにもない」と思い込んでいました。18歳まで釧路で過ごし、大学進学を機に東京に出た私は、「キラキラしたものは釧路の外にしかない」と思い込んでいました。実際に高校の修学旅行で東京を訪れた時、東京と釧路を比較して、釧路があまりにも刺激がないので、焦りのようなものも覚えました。

中学・高校時代には、釧路の人口減少や産業衰退といったネガティブな側面ばかりが目につき、「このまま釧路にいたら自分まで寂れてしまう」と不安を感じたものです。

当時、周りにいた大人たちも、観光やビジネスで釧路を訪れた人たちに「釧路はなにもない」「釧路になにしにきたの?」と自虐的な言葉を繰り返し、地元の未来を語ることはありませんでした。釧路を出たいと思った理由のひとつも、そうした大人たちの影響だったのかもしれません。

しかし、釧路を出てたった1ヶ月も経たないうちに、私は釧路の本当の価値に気づき始めました。それまで「なにもない」と思っていたものが、実は釧路にしかない価値であるということです。

「なにもない」が特別

釧路を離れ、東京で暮らし始めた私は、「なにもない」ということが、実は他の地域にはない特別な価値だと気づきました。

釧路には都会のような喧騒はありません。その代わりに広がるのは、涼しい夏、ジリの街並み、澄んだ空気、晴れたわたる冬の大地、氷に覆われた道、そして雄大な自然。釧路で当たり前だと思っていたものが、外から見ればどれほど贅沢で特別なものかを実感したのです。

特に釧路の「涼しい夏」と「晴れた冬」は、これからの日本においてますます価値を増していくものだと思います。夏の酷暑が続く中、釧路の涼しさは全国的に貴重な避暑地として注目されています。

実際、スポーツ合宿が増えており、選手たちから「こんな贅沢な環境で練習できるなんて幸せ」といった声が聞かれるほどです。
(こちらのYouTubeで釧路の涼しさの特集がくまれ、スポーツ合宿が取り上げられています。6:28くらいに黄色いTシャツの私がいるので閲覧注意です)

また、冬は雪が少なく、飛行機の欠航リスクが低いことも大きな利点です。混雑の少ないオフシーズンに訪れる観光客は、世界三大夕日やタンチョウといった釧路ならではの自然美をほぼ確実に楽しむことができます。「なにもない」という環境だからこそ得られる贅沢がここにあります。

すべて野良です
マジックアワー
青春

「都会のコピー」はもういい

若い頃の私は、釧路で「吉野家」のような都会の象徴ができるたびに行列に並んでいました。マジで吉野家に並んでました。都会の便利さや華やかさに憧れ、「釧路にもこんなものがあればいいのに」と思っていたのです。しかし、今振り返ると、釧路が都会のコピーを目指しても、二流三流の都会にしかならないことに気づきました。

それよりも、釧路が持つ超一流の自然や独自の食文化、気候、風土を活かし、「釧路にしかないもの」を磨き上げるべきではないでしょうか。釧路湿原、冷涼な気候、炉端焼き、そしてダラ燗「Dara-kan」と呼ばれる独特の酒文化――これらは、どれも釧路のアイデンティティであり、他の地域では決して真似できないものです。

釧路らしさを活かしたまちづくりは、都会にはない独自の魅力を提供し、地元の人々や釧路出身者の誇りや自信にもつながります。

特にSNSが普及した今、こうした「釧路らしい価値」を発信する人々が増え、つながり合いながらその流れが少しずつ連鎖的に広がり、釧路を再生する力になっているのを日々感じています!

道東のスーパースターが集うCLS道東

コミュニティリーダーズサミットin道東 2025極寒編

コミュニティリーダーズサミットin道東(CLS道東)は、まさに一人一人が繋がり行動が連鎖していることの象徴的なイベントなのではないかと思います。

釧路にいるそこのあなた!
釧路にいないけど、釧路が気になってるあなた!
釧路を出るか出ないか悩んでるあなた!
釧路に帰りたいなと思っているあなた!

2025年2月8日(土)13:00 - 18:00 から、釧路でCLS道東やるので、ぜひ参加してみてください。

道東のスーパースターたちとの交流で何かを掴めるはずです。私もこれまで参加して、いろいろな気付きや学びを得た一人です。

今年のテーマは「地域を耕せ!風と土で創る「ド」ローカル」ということで、ガッツリこってりローカルなネタになってます!

極寒の釧路も最高なので、ぜひご参加ください🙏

「かっこいい大人」が未来を作る

釧路で暮らしていた頃、私が周りに「かっこいい大人」を見つけられなかったことは、釧路を出たいと思った理由のひとつでした。しかし今、SNSや地域活動を通じて、釧路には魅力的で前向きな「かっこいい大人」が増えていると感じます。釧路を愛し、未来を真剣に考え、行動を起こしている人たちの存在は、若者にとっても希望となり、「ここで頑張ってみよう」と思えるきっかけになるでしょう。

地域の未来を変えるのは、口先だけではなく実際に行動を起こす人たちです。そして、その姿が若者たちにとってのロールモデルとなり、地域をより良い方向に導く力となります。私自身もその流れに巻き込まれることで、「釧路なんもない」という言葉を自然と使わなくなりました。それは、釧路に誇りを持ち、未来を語れる人たちとつながることで得られた変化でした。

最後に

「釧路はなにもない」という言葉は、過去の大人たちが諦めて何もしなかった結果として、今の廃墟だらけの街を生んでしまった部分もあるかもしれません。しかし、今、危機感を持ち、釧路を愛し行動を起こす人々がつながり、少しずつ変化を生み出しています。その流れは確実に地域を前向きに動かしていると感じます。

釧路駅前の廃墟ホテル

釧路の未来は、都会の真似をするのではなく、「なにもない」ことを最大の価値と捉え、それをどう磨いていくかにかかっています。釧路の涼しい夏、豊かな自然、そしてそこで暮らす人々の個性や文化――これらを武器に、釧路ならではの未来を創り出していくことが大切だと思っています。釧路に帰る度に「役者が揃ってきた」感が増して、いつもワクワクします。

そして、それを発信し続ける私たち一人ひとりが、釧路の可能性を広げる担い手なのだと思います。私は当面フィジカルには東京にいることになりますが、東京でしかできない仕事や経験を今のうちにやっておいて、その経験を釧路の活動に結びつけることを日々意識しながら取り組んでいきたいと思います。

今日は、ななうみさんの釧路レポートを拝見して「釧路なんもない」という台詞を思い出したので書いてみました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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